来年の東京五輪に向け〝五輪の顔〟を目指す小池都知事の周辺が騒がしい。知事として開幕を迎えるために、あらゆるイメージ戦略を駆使する勢いなのだ。ついには、新進女優との強力タッグ案までが浮上。なんと対戦型コンピュータゲームで荒稼ぎをしようというのである。
現在、フジテレビ系ドラマ「ラジエーションハウス」でヒロインを務める本田翼（26）。5月24日公開の映画「空母いぶき」（キノフィルムズ）にも女性記者役で出演するなど、女優として多忙を極めている。
そんな彼女の周辺で、次のステージへと進むプロジェクトがひそかに進行しているというのだ。広告代理店関係者が語る。
「ここ最近、各所で『本田と小池百合子都知事（66）が来年の東京五輪に向けてタッグを組む』という話を耳に挟むようになったんです」
なんとも意外で、唐突な組み合わせである。いったい、何が小池都知事と本田を結び付けるというのか。
「端的に言うと、東京五輪でエキシビションとして行われる可能性が浮上している、テレビゲームの競技『eスポーツ』がキッカケです。そこで芸能界随一のゲームマニアとして知られる本田に、小池都知事が全面協力を仰ぐという話なんです」（広告代理店関係者）
タッグを組むことで両者ともに絶大なメリットを享受するというのである。
本田といえば昨年9月、ゲームをプレイしている様子を動画で配信する「ゲーム実況」のユーチューバーとして、自身のYouTubeチャンネルを開設。わずか1カ月でチャンネル登録者数が100万人を超えたと話題になった。本田に近い芸能関係者が話す。
「公開している『ゲーム実況動画』の再生回数は、1本だけで4000万回オーバーと、桁外れの注目度を見せる人気ぶり。というのも、本田の動画はゲームファンならずともついつい見てしまう魅力を秘めているからです」
本田が実況しているゲームは、複数のプレイヤーが「殺人鬼」と「生存者」に分かれ、殺人鬼となった場合は生存者を襲撃し、生存者になった場合は恐怖の村から脱出するというホラー作品。そのプレイ中、本田のみせる絶叫リアクションが閲覧者から大好評を博しているのだ。
「ドッキリ番組でも見せないレベルの〝本気の絶叫〟を連発するんですよ。本田が『ダメェ!』『もう限界!許して!』といった叫び声を繰り返しているため、『ヘッドホンで聞きながら妄想している』といった不届きな告白もネット上で見受けられるほどです」（芸能関係者）
単なるゲーム好きではなく、閲覧者を集める見せ方までくふうしているとは、さすがは女優である。
そして集客力がある彼女は、ゲームをプレイするだけでビッグマネーを動かしていた。
「本田の周辺にとって『ゲームビジネス』は大きな金脈に間違いありません。コンスタントに動画を配信していれば、YouTubeから支払われる広告料だけでも『年間収入1億円を超える』と言われているんですよ」（広告代理店関係者）
しかし、その程度で満足する本田ではなさそうだ。YouTubeだけでもビッグビジネスなのに、彼女はさらに上の儲けに目が向いているという。
「個人で配信するだけでなく、ゲーム会社と組んで新作ゲームの宣伝を彼女のチャンネルで展開するほか、東京五輪を控えて、まだ公式競技ではないとはいえ、日に日に注目度を増すeスポーツに一枚かもうとしているんです」（広告代理店関係者）
そもそも、本田のみならず、芸能界全体がeスポーツに商機を見いだそうとしている。昨今の「芸能界とゲーム」を巡る関係について、ゲームメーカー関係者が解説する。
「昨年には吉本興業が『よしもとゲーミング』と称するプロのeスポーツチームを結成したほか、渋谷に『よしもと∞ドーム』なるeスポーツの拠点をオープンさせました。さらには昨年10月にテレビ東京で有吉弘行のeスポーツ番組の放送がスタートするなど、芸能界では『ゲームが金になる』との認識が急激に広まっているんです」
こうして芸能界にゲーム熱が広がる中、本田サイドはすでに動きだしていた。
「本田の周囲では、芸能界でもいち早く『eスポーツ絡みでビジネスを展開できないか』との話が上がっていました。そして、都知事に近い関係者に、ゲームタレントとして本田を売り込んだ。結果、たいへん興味を持ってもらえたんです」（広告代理店関係者）
