森山直太朗「生きてることが辛いなら」リリース12年目で再脚光のワケ

 2003年3月にリリースした「さくら(独唱)」でブレイクした森山直太朗。現在はコロナ禍により再放送が続いている朝ドラ「エール」(NHK)では、窪田正孝演じる主人公の裕一の作曲家としての才能を小学生時代に見抜き、裕一にとって生涯の恩師となった藤堂先生を演じ、役者としても注目を集めている。

 そんな森山が「さくら(独唱)」の5年後、2008年8月にリリースした「生きてることが辛いなら」が再注目されているようだ。

 きっかけは7月18日に放送された「音楽の日」(TBS系)で、森山が新曲「すぐそこにNEW DAYS」を歌唱後、三浦春馬さんの訃報が知らされた後の1曲として歌唱したこと。ツイッターでは「森山直太朗」が歌唱直後にトレンド入りし、「心に刺さる」「三浦春馬さんへの追悼歌のようだ」「聞いていて涙が止まらない」といった声が相次いだのだ。

 同曲はリリース前の3月から「学校法人・専門学校 メディカル総合学園 医校・医専」(東京、大阪、名古屋)のテレビCMでタイアップ曲として放送されていたが、同年6月8日放送の「SAVE THE FUTURE エコうた」(NHK)で森山がテレビで初歌唱すると、「いっそ小さく死ねばいい」という冒頭のフレーズに対して「自死を助長させる」「過激」など批判の声が続出。一部のコンビニでは短時間に出入りする客が、歌詞の一部だけ耳にする可能性があるとして放送規制を発表するなど、不遇を受けたこともあった。

「この楽曲は森山の友人でもある詩人の御徒町凧が詩として書いた作品に、森山が作曲したもの。歌詞全体を見れば、決して自死を助長させるようなことは書かれていないどころか、自死を踏みとどめさせることができる楽曲だと思います」(音楽ライター)

 2013年9月には、宮崎あおいが出演する女性アパレルブランド「アースミュージックアンドエコロジー」のテレビCM「森を歩く」篇でも、タイアップ曲として冒頭以外の一部が放送されていた。理解されるのに時間がかかった名曲と言えそうだ。

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