「エンタメ業界で訃報が続いていますが、誰にも本当の理由はわからないというのが現実。とくに舞台を主戦場とする俳優さんはコロナ禍によって仕事を制限され、収入減は免れません。将来に不安を抱く若手俳優も多いことでしょう。芸能事務所では、所属俳優の心のケアが急務になっており、精神科専門の保健スタッフの協力のもと、相談窓口を設置するなどの動きが見られています」(芸能関係者)
芸能界で「自死」に関するニュースが相次いでいる。7月18日には三浦春馬さんが、そして9月27日には竹内結子さんが自宅で遺体となって発見された。
2人とも遺書は残されておらず、命を絶った動機についてはよくわかっていない。そんな中、9月30日発売の実話ナックルズでは「疑惑の霊媒師」と題して、今年に入って「急逝」が報じられた人気女優と、彼女が親しくしていた謎の霊媒師の存在について報じている。
「記事によれば〈霊媒師が男性か、女性か、そもそも何者なのかはまったく分かっていません〉とのことですが、彼女が住んでいた自宅へ何度か訪れていたことは確かなようです。この件に関しては発見者となった遺族や警察も把握しているとの情報もありますが、霊媒師とどのような関係だったかはよくわかっていません」(芸能記者)
同記事によれば、急逝した人気女優に関して、スピリチュアル系の思想に傾倒していたとの証言があるようだが、コロナ禍に抱え込んでいた悩みを、不可思議な力を持つとされる霊媒師に打ち明けていたのだろうか?
「過去には人気俳優との破局が報じられましたが、恋愛に限らず、仕事面でも何かしらの悩みを抱えていたのは事実ではないでしょうか。彼女のケースはともかく、芸能界では、コロナ禍を機に給料制から完全歩合制に切り替えた事務所も少なくありません。水面下では、今年に入って電話による占いが需要を伸ばしているという報道も目にしました。洗脳とまでは言えませんが、同年代の一般女性と同様に、スピリチュアル系にハマっていく下地はあったとも言えます」(前出・芸能記者)
三浦さんとその人気女優は10年ほど前に人気ドラマで共演していたが、同じく出演者だった藤木孝さんが9月20日に急逝(享年80)。自死とみられることからSNSでは同ドラマと出演者の死を因縁づけて、「呪い」と指摘する不謹慎な書き込みも見られた。
理由のわからない芸能人の死に、ファンたちの心も複雑なよう。生前、人気女優が霊媒師にどんな悩みを相談していたかは知る由もないが、そうした人物に頼らずとも安心して仕事が続けられるよう、業界一丸となって芸能人のメンタルケアに努めていきたいところだ。
(金沢伝之助)
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