総務省は7月15日までに、新型コロナウイルス感染拡大による経済対策として実施している「特別定額給付金」10万円の一律支給の9割が完了したと報告した。しかし、その一方で約1割にあたる581万世帯が給付金を受け取っていないことも明らかとなり、ネット上では驚きの声が上がっている。
「高市早苗総務相は平成20年の定額給付金と比べ給付率が半分のペースで9割を超えたことを『迅速な給付に尽力している自治体に深く感謝申し上げる』と述べたものの、残り1割の未受給者に対しては『申請がまだの人は忘れずに申請してほしい』とアピールしていましたが、この1割はどういった世帯なのかで話題は持ちきりです」(フリーライター)
今回の給付金の申請期限は自治体によって異なるが、申請は受付開始から3カ月以内となっているため、最も早い自治体では7月22日には受付を締め切る予定だ。締め切りが迫る中、未だ給付金を受け取っていないのはどんな人たちなのだろうか。
「10万円給付金は『希望しない』にチェックすれば受け取りを辞退できますが、それをせずに辞退している人も一定数いるとみられており、長期に渡って自宅を不在にして申請書を受け取っていない人、住所変更をしておらず申請書が届いていない人もいると思われます。また、岡山市の調査によれば、未申請世帯のうち20代が20%を占め最も多いことが明らかとなっており、給付金の存在自体を知らない、または面倒で申請していないというケースも少なくないと思われます」(経済ジャーナリスト)
給付の申請をした覚えのない人はご確認を。
(小林洋三)