「夜のピンク店からウーバー配達員に」38歳バツイチ女性が驚きの副業を告白

 これまでコロナ関連の倒産は350件におよんでいるが、経済的苦境に立たされているのは個人事業主も同じだ。夜の性産業で働く女性たちの大半は個人事業主と言われ、彼女たちの窮状もよく耳にする。

 今回、ギリギリの生活の中で、思わぬ副業で急場をしのいでいるという女性に話を聞いた。明美さん(仮名)。38歳。バツイチ。現在は都内のデリバリー型の性産業店で働いている。

「お店では既婚者設定ですが、本当はバツイチです。原因は夫のDV。この仕事を始めてみて驚いたのは、思ったほど稼げないことですね。歳を取るとさらに……。格安店なんで、私の手取りは70分のコースで7000円なんですが、コロナ前でも1日、1本か2本。贅沢しなければ普通に暮らせるくらいでした」

 しかし、コロナで状況は一変する。

「自粛開けに再開しても、お客さん全然戻らなくて。前はお店がフリー客とか回してくれたりしたんですが、いまは本当にお茶引いて終わり。このままだと月給10万円切りそう…家賃払えないってなって。アパート、事情があって自分の名義じゃなくて、友達の名義で借りているんでヤバいんですよ。迷惑かけちゃうから」

 そんな状況のなか、明美さんが副業に選んだのは、なんとあのウーバーイーツ。

「最近、ずっと街でよく目にするじゃないですか。あ、これなら私にもできそうだなって(笑)。あと、デリと両立できるかなって。登録は性産業店の面接より簡単でした(笑)。配達は電動チャリでやってます。赤い色のレンタルのやつで。一度、いきなりデリの予約が入って、お客さんとの待ち合わせに電動チャリで乗りつけたことがあります。すごい驚いてましたね(笑)。女性の配達員ってまだ珍しいんで、あのカバン背負って走ってるだけでチラチラ見られますね。繁華街を中心にまわっているのでその手の無料案内所とか、カップル向けホテルとかへの配達もありますから、普通の女性だとちょっと抵抗あるかも。私は全然平気ですけど。お客さんから性的ハラスメントっぽいことをされた経験もありますよ。ウーバーって注文すると配達員の顔写真と名前が出るじゃないですか。独身男性宅でいきなり馴れ馴れしく名前呼ばれて、『待ってたよ~』みたいに言われたり。まあそういうのも本業柄、慣れてるんで。一番よかったのは、けっこういい運動になって少しスリムになったことかな。都内は坂が多いし、電動チャリでも結構重労働ですよ。本業の方のお客さんにモテて、本指名増えるといいですね」

 楽しそうに副業について語る明美さん。風俗嬢とウーバーイーツ、どちらも個人事業主扱いということで、意外と相性がいいのかもしれない。

(オフィスキング)

※写真はイメージです

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