サンマ1匹5980円!「歴史的不漁」でニシン、ホッケも日本の食卓から消える!?

 7月15日、北海道広尾町で水揚げされたサンマの初競りが釧路市内で行われたが、不漁によって、店頭ではなんと1匹5980円と衝撃の値がつけられ、ネット上でも落胆の声が拡がっている。

「釧路の市場で初競りに出されたサンマはわずか197匹で20.9キロ。記録的な不漁と言われた昨年が48.3キロで、その半分にも満たない漁獲量となったわけです。なお、その初競りでは1キロあたり4万1040円の過去最高値で落札されましたが、あくまでご祝儀価格の意味もあることから今後は販売価格も落ち着いてくると思います。ただ、例年よりも格段に高くなるのは間違いないでしょう」(地元紙記者)

 サンマの高級魚化にネットでは、《サンマって絶滅危惧種になる可能性もあるとかじゃなかったっけ?それでも漁はやめないんだな》《ニシンもホッケもそうだけど、資源が枯渇するまで獲り尽くさなきゃいけないのか》《毎年毎年、記録的不漁って報道されるけど、対策はしてないのかな》などの指摘もみられる。

「ここ10年でサンマの水揚げ量は3分の1以下にまで落ち込んでいます。その原因は、海水温の上昇によって回遊ルートが変わったことや、中国や台湾の乱獲などが挙げられ、また昨年から日本では通年操業が解禁となったことも今回の大不漁に繋がったのではないかとみられています。サンマに限らず、クロマグロやニホンウナギが絶滅危惧種に指定され、他にもニシン、ホッケ、イカ、サクラエビなど軒並み漁獲高は減少しています。そろそろ国としても抜本的な対策を立てていかなければ、日本の食卓から魚が消えるなんて日も決して遠い話ではないのかもしれません」(食品ジャーナリスト)

 庶民の味方と言われたサンマが食べられなくなる日がやって来る!?

(小林洋三)

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