4月1日、新元号が発表されたことで株式市場もビビッドに反応した。1日の日経平均株価は、週明けということもあって海外の株高を好感して大幅に続伸、終値で303円高の2万1509円3銭だった。
「一時は前週末比で473円まで上げました。東証は株価を示す電光掲示板に『令和』を表示してお祝いムードを盛り上げていましたね」(証券会社社員)
個別銘柄では、CM向け映像やイベント制作の「レイ」(4317)が一時19%高と急騰。ほかにも社名に「れい」が入っている銘柄が物色され、出展元になった「万葉集」の梅の花と同名の、高級和食の「梅の花」(7604)がやはり一時8%高に、また、「万葉集」が売れるとの期待感から、書店チェーン大手の「文教堂グループホールディングス」(9978)は29%高にもなった。
ツイッターでは「令和関連銘柄」捜しが始まり、「れい」が入っている社名のリストが上げられ、それだけで関連銘柄とするツイートが多数見受けられた。
「現実には、改元に直接関係する印刷関係や紙幣・硬貨処理機の銘柄が期待です。また、平成元年に婚姻と出生率が急激に上昇したように、5月1日に実際に元号が切り替わることで、改元婚や新元号出産が増加し、関連産業に特需が起こるでしょう」(同前)
文字が含まれているだけでなく、文字通りの「関連銘柄」を見極めたい。
(猫間滋)