「商店街で西島秀俊と内野聖陽の2人が街ロケをしていたのですが、見ていて不安になりました。というのもその日の気温は27度前後まで上がっていましたから。西島さんも内野さんも待機中やリハーサル中はずっとマスクを着用していました。また、設定が真冬なのか、本番の際には厚手の上着を羽織っていて、見ているこちらが熱中症にならないか心配になりましたよ。どうにかできないかな…って。スタッフの方々も見物人が集まって“密”にならないように、細心の注意を払っている様子でした」
近隣住民が打ち明けるのは、6月下旬に都内某所で目撃された「きのう何食べた?」の“超厳戒”撮影現場だ。すでに撮影が中断していた各テレビ局のドラマはすでに撮影を再開。木村拓哉主演の「BG〜身辺警護人〜」(テレビ朝日系)をはじめ、「ハケンの品格」(日本テレビ系)といった連続ドラマがオンエアされ、期待通りの高視聴率をマークしている。
「きのう何食べた?」といえば累計500万部以上の大ヒットとなった同名の料理漫画が原作。2019年の4月期クールではテレビ東京系の「ドラマ24」でドラマ版がオンエアされ、深夜枠ながら、LGBTカップルに扮した西島秀俊と内野聖陽の息のあった演技が話題を呼び、数々の賞に輝いた。
「主人公は、西島さん演じる弁護士のシロさんと、内野さん演じる美容師のケンジという同棲カップル。料理上手で家計にうるさいシロさんがケンジのために毎日、手料理を振舞うというアットホームなドラマです。この時期にロケをしていたとしたら、来年公開予定の映画版ではないでしょうか。やはり料理が大きなテーマとなっていることから、冬設定にしたのも納得できます。夏のひんやりメニューよりも、身も心も温まりそうなアツアツの料理のほうが画面映えしますからね」(映画関係者)
とはいえ映画ならば、テレビの連続ドラマとは事情が異なるはず。わざわざ気温の高い季節に“冬の設定”で撮影を急ぐ必要などなさそうだが……。
「ダブル主演となる西島さんも内野さんも超がつくほどの売れっ子ですからね。コロナ禍の緊急事態宣言で年内のスケジュールの大幅な変更を余儀なくされ、おそらくこのタイミングを逃したら、2人そろって撮影ができなかったのでは……。コロナのリスクは承知のうえでしょう。6月25日に発売された週刊誌では、ある人気俳優がコロナ感染をおそれるあまり、制作予定だった映画が頓挫していると報じられました。一方、このタイミングでそろって映画のロケに臨むということは、西島さんにしても内野さんにしてもよほどこの作品に愛着があるのでしょう」(前出・映画関係者)
撮影現場を目撃した前出の近隣住民もこう振り返る。
「西島さんは慣れないコロナ禍での撮影に、ちょっと疲れた表情をしていましたが、内野さんはピシッとしていましたね。でも2人とも本番では厚着にもかかわらず、涼しい顔で演技をしていましたよ。スムーズに撮影が進んでいたようなのでNGもなかったのではないでしょうか」
映画が公開される来年には、新型コロナが完全終息していると願いたい。
(あまねかずこ)