政治問題や社会問題に対して持論をツイートしまくっている作家の室井佑月が、5月24日に発したツイートにより“自縄自縛”の状況に陥っているようだ。いま世間を騒がせているSNS等での誹謗中傷問題に対して、自分の意見を表明しづらくなっているという。
そのツイートとは、愛知県の企業が製造するマスクに対して根拠のない“誹謗中傷”を浴びせたもの。同マスクには日の丸と「CLEVER」(賢い)という縫いつけがあり、それがマスク不足が深刻化する中で一部から問題視されることに。そしていつの間にか政府の指示で製造したものというデマが勃発し、それに乗っかる形で室井が「今の政府のやってることって、ごっこ遊びにしか見えない」、「これを作るのに、コストどのくらいあがったんだろう。こんなことより、枚数だろうに」との非難ツイートをぶち上げていたのである。
しかし同マスクは2015年から製造販売されており、羽生結弦選手が着用したことで注目されたこともある代物。当然、政府はなんら関与しておらず、室井は同日中に前ツイートを削除したうえで、「マスクの日の丸の記事、あたしもあたしの発言を訂正します。迷惑をかけてしまった方、すみませんでした」との訂正をツイートしていた。
「しかし同マスクに関する誤解は収まることなく、製造企業には根拠のない誹謗中傷が殺到。絵に描いたような風評被害が広がってしまい、同社では当該マスクの製造と販売を中止せざるを得なくなったのです。5月27日には同社の社長が《SNSでの誹謗中傷について》との一文で始まるツイートを投稿し、室井の元ツイートもスクショで掲載。これが5万回もリツイートされ、室井に対してあらためて《誹謗中傷で営業妨害した!》との批判が殺到することとなりました。そこから広まった《#室井佑月のテレビ出演に抗議します》とのハッシュタグもトレンド入りしています」(週刊誌記者)
これだけでもなかなかの騒動だが、5月29日になって室井が発したツイートが、さらに火に油を注ぐ結果となったというのだ。
「室井は『謝罪し訂正したのだけど、結構な量のお詫びしろ、という意見が来ます』と状況を説明。しかしその謝罪というのが前述の通り『迷惑をかけてしまった方、すみませんでした』というごく軽いノリに過ぎなかったことから《ちゃんとお詫びしろ》との批判が押し寄せたのも当然でしょう。このように自らの発した“誹謗中傷”が騒ぎとなっていることで室井はもはや、ヨソの誹謗中傷問題に首を突っ込んでいる場合ではなくなったでしょうね」(前出・週刊誌記者)
なお室井の夫で弁護士の米山隆一氏は《妻が批判したのは政府であってマスク会社は一言も批判しておりません》とツイート。室井は夫に対して“謝る方法”を相談していたはずだが、この騒動はいったいどこに着地するのだろうか。
(北野大知)