「日本の名作ドラマの再放送が話題となっていますが、一部の女性ファンの間から、地上波で『愛の不時着』が観たいというリクエストが殺到しているそうです」(テレビ誌ライター)
新型コロナウイルスの影響で、4月スタートのドラマは、ほぼ軒並み放送を延期。ゴールデンプライムタイムでありながら、再放送を余儀なくされている。それでも、5月13日に放送された井ノ原快彦主演「特捜9」傑作選の平均視聴率は13.3%、木村拓哉主演「BG〜身辺警護人〜傑作選」(ともにテレビ朝日系)は10.0%。篠原涼子主演「ハケンの品格」(日本テレビ系)の特別編「春子の物語 ハケンの品格 2007 特別編 第一夜」は10.5%と、それぞれ及第点の成績を残している。そんななか、注目されているのが韓流ドラマだ。
ジャニーズの大ファンでJr.から嵐までをフォローしているという40代の主婦は「これまで、ジャニーズのコが出ているドラマしか見なかった」そう。だが、最近は再放送ばかりなので「偶然観た韓国ドラマにどっぷりハマってます」と笑う。
「2004年にNHKで放送された『冬のソナタ』は、日本で韓流ドラマが認知されるきっかけとなり、韓流ブームを巻き起こしました。続いて『宮廷女官チャングムの誓い』(NHK)も大ヒットとなりました。ですが、12年ごろから韓国国内でエンターテインメントが停滞し、それとともに日本でも韓流は衰退しました。現在、コロナの影響で日本での新作が見られない状態のなか、無料の地上波で放送される韓国ドラマに、特に注目が集まっているようです」(前出・テレビ誌ライター)
5月17日からは「100日の郎君様」(NHK)が放送。6月3日からは「ヨンワン様のご加護」(tvk)。6月19日からは「不滅の恋人」(テレビ東京系)。6月26日からは「今日、妻やめます」(TOKYO MX)と、地上波は韓国ドラマの再放送ラッシュといった様相。このブーム再燃のきっかけが、ネットフリックスで配信された「愛の不時着」と見るムキは少なくない。
「もともとは韓国のケーブルテレビで放送され、ネットフリックスで今年2月から配信されています。そこからジワジワと人気を伸ばしていたのですが、ステイホーム期間に女性ユーザーの心をつかみ、最終話を観終わったファンからは『不時着ロス』という言葉が聞かれるほどのブームとなりました。物語のベースは恋愛コメディですが、随所にアクションやシリアスなシーンがちりばめられ、まったく飽きさせない構成になっています」(エンタメ誌ライター)
タイトルに『不時着』とあるように、同作ではパラグライダーで北朝鮮に不時着してしまった韓国の女性セレブ社長と北朝鮮軍のエリート将校との愛の行方が描かれる。そこでにわかに脚光を浴びているのが、長身でイケメンの軍人を演じる俳優・ヒョンビンだ。
「韓国の人気俳優には、何かと理由をつけて兵役を回避する者もいるなか、このヒョンビンはみずから『最も過酷』と言われる海兵隊への入隊を志願して、『男の中の男』と呼ばれたものです。このヒョンビンの海兵隊時代の訓練模様を追ったのが、『ヒョンビン、限界に挑む。海兵隊入隊ドキュメンタリーBOOK』。日本版は2014年に発売されましたが、今ではなかなか手に入らない激レア本となっており、定価は2000円台だったにもかかわらず、中古本市場では1万5000円以上の値がついています」(前出・エンタメ誌ライター)
世の奥様方が韓流イケメンに溺れるムーブメントが、再びやってくるかも?