「期待していたファンは多いはずです。でもフタを開ければ、まさかの肩透かしですよ」
テレビ誌ライターが呆れるのも無理はない。コトの発端は5月24日に放送された「ザ!鉄腕!DASH!」(日本テレビ系)でのこと。
「テレビの番組欄には『今夜はあの2人が副音声で裏実況』と書かれていたのです。当然、多くのファンがこの何かを匂わせるフレーズに、あの人が出演するんだ、と期待したのです。つい先日には、『日刊ゲンダイ』が『元TOKIO山口復帰と長男デビューの同時計画』と題して、亡くなったジャニー喜多川さんが山口と長男のことを気にかけていたことから、芸能界復帰が近いことを報じていました。そうした報道もあって、山口達也と長男が2人そろって裏実況をするのでは…そんな歓喜の声がファンの間で駆け巡ったのです。副音声という“声だけ”の出演なら、十分にあり得ますからね」(前出・テレビ誌ライター)
元「TOKIO」のメンバーである山口達也といえば2018年4月、テレビ局で知り合った未成年の女性を自宅に呼び出し、酒に酔った状態で強引にキスを迫るなどの行為が問題視され、ジャニーズ事務所を退社。それ以降、しばらくはテレビの地上波から姿を消していたのだが…。かの事件から約2年が過ぎて、好転の兆しが目撃されるようになった。
「他のバラエティと同様、同番組では過去の名場面をつなぎ合わせてなんとか体裁をつくろっている状態でした。そして5月10日放送回では、『DASH村』を開拓する過去のVTRが流され、山口の姿が何度も映っていたのです。本来、テレビ局は昔の映像であれ、事件を起こした芸能人にはモザイクをかけることが多い。しかし、堂々と山口を映していることから、ファンの間ではいよいよ復帰か? と騒がれ始めたのです」(ジャニーズウォッチャー)
事実、SNS上では、《山口君が普通に映っていてビックリ! 懐かしくて涙が出た》《これなら復帰も近いはず。早く戻ってきて》といった声も多かった。
芸能ライターもこう語る。
「実は昨年の9月、さらに今年の始めにも同番組の過去のVTRで、山口が映り込んでいたんです。日テレは視聴者の反応を伺うため、小出しに山口の映像を流しているなんていう話もあって、ファンの間では『山口さんを探せ!』とばかりにVTRをくまなくチェックするのが慣例となりました」
昨年の夏に「女性セブン」が掲載した山口の独占インタビューにおいて、本人も「いつかもう一度、人前に出たいんです」と語っていた。「副音声で裏実況」が人前に出ることかどうかはともかく、本格復帰への足掛かりになるとの見方もあった。ところが、ところが…。
「副音声で登場したのはリーダーの城島茂と松岡昌宏。いつもの面々で、ガッカリした視聴者も多かった。いったい何のために『あの2人』と名前を伏せていたのか理解に苦しみます。こんなことなら最初から『城島と松岡』と書いてくれればいいのに…。昨今の“山口さんを探せブーム”に便乗した“匂わせ”だった可能性は高いでしょうね」(前出・テレビ誌ライター)
今回のオンエアで絶望したファンは多いかもしれない。しかし何度期待を裏切られても、日曜の夜は「鉄腕DASH」にチャンネルを合わせて山口の姿を探してしまう。それがファンというものかもしれない。
(降矢公平)