ナイナイ「電撃復活」のウラに青木裕子の後押しと3年前の“不貞相談”

 やはりピンチな時ほどコンビの絆の強さが垣間見える!?

 ナインティナインの矢部浩之が、相方の岡村隆史がパーソナリティを務めるラジオ番組「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン(ANN)」(ニッポン放送)の5月14日深夜の放送回に出演。この日の放送からレギュラー出演することが発表され、5年8か月ぶりに電撃復活した。

 同ラジオは1994年に4月に「ナインティナインのオールナイトニッポン」としてスタートし、コンビでパーソナリティを務めていたが、妻子持ちの矢部は14年9月に番組を卒業。以降は岡村が1人でパーソナリティをこなしてきた。

 しかし、先月23日放送回で岡村が新型コロナウイルスをめぐる「お嬢発言」で大炎上したことで、スタッフたちが話し合いをした結果、今後番組を存続させていくためには矢部の力が必要だという結論に至り、岡村自身もそれしか方法がないと感じていたため、岡村が矢部に番組復帰を打診。これを矢部が快諾したことで異例の復帰が決まり、「ナインティナインのオールナイトニッポン」として新たに再スタートを切ることとなった。

 家庭がある矢部は、番組卒業後は規則正しい生活を送ってきたため、番組が生放送される深夜帯は普段は寝ているというが、今回、相方がピンチとあって、「俺がナイナイから逃げたらあかんな。ここから、また始めるんや」と覚悟を決めたようだ。

「オールナイトニッポン」の長い歴史においても卒業したパートナーが番組復帰するというのは今回が初めてということだが、矢部の復活にリスナーからは「きっかけは良くないかもしれないけど、矢部さんの復帰は嬉しい」「子どももいるし、いくら相方のためとはいえ、よく決断したと思う」「やべっち、相方思いだな」「ナイナイ、いいコンビだな」など、ナイナイのコンビ愛に感動したという声が多数見受けられている。

「高校サッカー部の先輩である岡村からの誘いを矢部が受けたことで結成された同コンビも今年で結成30周年を数えます。岡村が体調不良で長期休養を余儀なくされたりと、30年の歴史の中で困難はあったものの、解散危機を迎えたのはたった一度きり。吉本の養成所『NSC』入学からわずか2カ月で退学した時に解散話が出たものの、なんとか踏みとどまったそうです。ここまでコンビとして活動を続けられたのも、今回のように解決策を見つけて2人で乗り越えてきたからでしょう」(エンタメ誌ライター)

 今回の復帰の後押しをしたのが、矢部の妻で元TBSアナウンサーの青木裕子だった。同番組において矢部は、4月30日深夜の放送回に駆けつけたことについて、妻の青木から「行ってあげたら?」と背中を押されたエピソードを明かしている。週1回といえど、今後、矢部は深夜に家を空けなければならない。レギュラー復帰を決めたのも、妻の理解があってこそ。一部では青木を「3人目のナインティナイン」と称する声もあるほどだ。青木が岡村のフォローにまわったのは、3年前のこんな出来事が影響しているかもしれない。

「17年放送のバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)では、矢部が仕掛け人となり、不貞愛を週刊誌にすっぱ抜かれてしまったことを岡村に報告し、迷惑をかけたくないという理由から解散話を切り出すといった内容のドッキリが実行されています。不貞愛報道が週刊誌に掲載されることを知らされた岡村は『仕事なんて別にしょうがない。なるようにしかならないから』と話し、今後の仕事のことよりも矢部の家庭のことを心配し、間違えを犯してしまった矢部を注意するのではなく、優しく諭すように相談に乗っていました。そして、いざ解散話をされても『それはない』と解散を否定。矢部に『しょうがない、こうなった以上は。笑いに変えていかな、いずれな! そこはもうピンじゃなくてよかったなって思ってもらえたほうが。俺がおる、俺がおるからね』と頼もしい言葉をかけて、その岡村の優しい人柄が視聴者から称賛を浴びていましたね」(前出・エンタメ誌ライター)

 何かと誤解を招きがちな“不貞ドッキリ”となれば、当然、オンエアの前に矢部から妻の青木に何らかの説明があったはず。そして岡村の“男気”あふれる姿を、青木がテレビで見ていたとしたら、今回の矢部の復帰に賛助の姿勢を示したのも頷ける。今回の“お嬢騒動”でナイナイにマイナスなイメージを持った人がいるのは間違いないが、再びコンビで結束して失った信頼を徐々に取り戻していってほしいものだ。

(田村元希)

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