ウーマン村本、徳井義実の謹慎に異論で指摘された“アメリカ進出”の危うさ

 アメリカ進出を宣言しているウーマンラッシュアワーの村本大輔が、そのアメリカに対する無知ぶりを露呈したようだ。
 
 村本は2月24日、同日に芸能活動を再開したチュートリアル・徳井義実を巡り、「お前らアホだからわからないと思うけど徳井さんは謹慎なんかしなくてよかった」とツイート。「その間働いてなるべくたくさん税金納めたらよかった」と主張している。徳井が謹慎したのは自らの個人事務所で3年間にわたって税務申告を怠っていたことが理由だが、どうやら村本は、それも不問にすればいいとの考えのようだ。

「アメリカのエンタメ業界に挑戦するつもりの芸人が、税金に対してこの程度の認識とは、正直なところ呆れ果てます。徳井の未申告事件は、日本だから重加算税を含めた追徴課税を納めるだけで済みましたが、これがアメリカだったら確実に逮捕され、収監されていたはず。アメリカでは悪質な税逃れは国家に対する罪とみなされており、ひいては国民全体に被害を及ぼすことから、重い罪が課せられます。ハリウッドでは映画『ブレイド』で主役を務めたウェズリー・スナイプスが不正申告で禁固3年の実刑判決を受けたほか、映画『ユージュアル・サスペクツ』などで知られるスティーヴン・ボールドウィンも有罪判決を受け、最大5年の収監を免れる代わりに30万ドルを支払っています」(アメリカ事情に詳しいライター)

 もし徳井がハリウッドの住人だったとしたら、09年に個人事務所を開設してから一度も期限内に税務申告を行わず、ここ3年間はまったく無申告だったことから、逮捕されたうえで有罪判決を受けていたことは確実との声もある。そして村本はこれから、そのアメリカに進出しようというのだ。

「アメリカではサラリーマンも含めてすべての人が、自分で確定申告を行う必要があります。そのため税額計算ソフトが日本よりもはるかに普及しており、税金はごく身近な存在です。それに対して日本ではサラリーマンは会社が税務処理を行ってくれますし、個人事業主である芸人も税理士に丸投げというパターンが多いはず。収入の少ない若手芸人では、所属事務所やアルバイト先の支払う源泉徴収分が本人の支払うべき税額を上回ることも多く、確定申告をしなくても税務署からなんの連絡も来ないケースが珍しくありません。もし村本がそういった感覚から徳井の無申告事件を軽く見ているのであれば、アメリカ進出に備えて英語を学ぶのと同じように、納税義務についてもあらためて深く胸に刻み込むべきでしょう」(前出のライター)
 
 アメリカでは一般人が脱税で逮捕・収監されるケースも決して少なくない。村本がアメリカ進出後に、税金問題に見舞われないことを祈るばかりだ。

(北野大知)

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