「すき家」が“ブラック”返上?新型肺炎対策で“牛丼だけ販売”に称賛の嵐!

 新型コロナウイルスの感染拡大によって政府が小中高校の休校を要請したことを受け、牛丼チェーンの「すき家」は3月2日以降に一部店舗で「牛丼のみの販売」や「店舗の営業時間短縮または休業」で対応することを発表した。なぜ、学校の休校に牛丼のみの販売という対応なのだろうか。

「すき家は全国で約2000店舗を展開しており、小中高校生の子どもを抱えて働くパート従業員も少なくありません。そのため、今回の政府の要請によって長時間働けなくなる従業員も出てくることが予想され、一部店舗ではメニューをノーマルの牛丼に絞って『従業員が無理なく働けるような対応を決めた』といいます」(フリージャーナリスト)

 これにネット上では、《すき家は色んなトッピングを選べるのが魅力なのに、ノーマル牛丼しか食べられないなんて残念》とする意見もあるものの、《営業を続けつつ従業員やその家族を守ることを考えるなら最善》《大手企業が率先してこういうことをしてくれると、他の企業にも波及していくからありがたい》とした称賛の声も多く見られる。

「新型コロナウイルスの影響で、しばらくは客足も減少する可能性も高いことから、従業員の負担を減らす取り組みは企業としてもベストな判断なのでは。ただ、かつてすき家はワンオペ問題で散々ブラック企業だと叩かれましたから、人員の配置には気を使わなければならないでしょうね」(経済評論家)

 飲食業界が大打撃を受けている今、無理のない営業を続けてもらいたいものだ。

(小林洋三)

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