崎陽軒がダイヤモンド・プリンセス号に寄付も…消えた「シウマイ弁当」の謎

 2月12日、新型コロナウイルスの影響で神奈川県横浜市の大黒ふ頭に接岸中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に、シウマイでお馴染みの「崎陽軒」がシウマイ弁当4000食、約344万円相当を寄付したのだが、結局、乗客・乗員には届いておらず行方が分からなくなっていることが明らかとなり、ネット上には「残念」との声が相次いでいる。

「崎陽軒はクルーズ船から出られない乗客・乗員のためにシウマイ弁当の寄付を決め、横浜市港湾局に相談して紹介された代理店経由で搬入し、12日の昼食用に届くように手配したといいます。代理店によれば、『11時までには(シウマイ弁当は)船内に積み込まれた』といいますが、そこから足取りが分からなくなってしまったというのです」(社会部記者)

 クルーズ船の乗客の中には、ネットなどで崎陽軒がシウマイ弁当を寄付したことを知り、楽しみにしていた人たちもいたというが、船内で弁当が届いたというアナウンスはなかったそうで、弁当は手元に届かなかったという。しかも弁当の賞味期限は12日の午後4時までだったため、もし今後4000食分が発見されたとしても、廃棄せざるを得ない状況なのだ。

 これにネット上では、《これは崎陽軒が気の毒すぎる。代理店を通しても行き違いが起きるほど船内はパニックなのか?》《事情が事情だけに誰も責められないけど、どうしてそうなったのかは知りたい》《4000食が廃棄ですか。これだけの量だと廃棄料金も掛かりそうだし、ただただ残念》《乗客も楽しみにしていた人が多かったと聞くし、本当に悲しい結末としか言いようがない》などの意見が寄せられていた。

「ダイヤモンド・プリンセス号に乗船するイギリス人の方が、フェイスブックに崎陽軒のシュウマイ弁当が船内に運び込まれる様子を撮影してアップしているので、船内に弁当があることは間違いないと思われます。そのため、同船の運営会社と乗員とのあいだで連絡の行き違いがあったか、何らかのトラブルがあって乗客に配布ができなかったか…。いずれにせよ、今回のことで犯人探しのようなことをするのはやめるべきでしょうね」(前出・社会部記者)

 なお、崎陽軒は「乗客・乗員の皆さまのもとに商品が届いていないとのことが事実であれば残念に思います」とコメントしているが、それにしても謎である。
 
(小林洋三)

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