薬物事件で2月13日に逮捕されたアーティスト・槇原敬之容疑者の新作アルバムがさっそく発売中止になったようだ。個人事務所のワーズアンドミュージックでは逮捕後、サイト上の全コンテンツを閉鎖し、「槇原敬之の逮捕の報道について」と題した説明文を掲載。30周年記念サイトもすでに閉鎖されている。
「3月4日に発売予定だった30周年記念アルバムの『Bespoke』はアマゾンや各CDショップに商品としては表示されているものの、いずれも品切れ状態に。アマゾンでは予約だけで売れ筋ランキングの1位になっていますが、発売中止&返金となるのは確実でしょう。旧譜についても品切れやお取り寄せの表示ばかりで、事実上のCD回収となっているのは確実です」(音楽ライター)
各ショップや流通業者は対応にてんやわんやで、いくばくかの損害が発生することも間違いなさそうだ。そして突然の発売中止を受けて途方に暮れている業者もいるというのだ。
「一部の販売サイトでは『Bespoke』の中古品も発売されています。未発売なのに中古品というのもおかしな話ですが、これは限定生産品をいち早く入手し、プレミア価格を載せて差額を儲ける“背取り”の商品。人気アーティストの限定商品ではおなじみの光景です。今回の30周年記念アルバムは高額転売が確実な美味しい商品だったはずですが、それが突然の販売中止となったことで、転売業者にもキャンセル&返金の義務が発生。もし“中古品”の売り上げをすでに他の商品の仕入れに使っていたのであれば、資金ショートの恐れすらありそうです」(前出・音楽ライター)
槇原容疑者逮捕の影響は、思わぬところにまで広がっているようだ。
(北野大知)