ツッコミは承知の上? AKB48柏木由紀ら10人がYouTuberデビューの勝算

 AKB48が1月21日に都内で行った「AKB48単独コンサート〜15年目の挑戦者〜」の中で、柏木由紀、岡田奈々、向井地美音らメンバー10人でYouTuberデビューすることが発表された。

 第1弾として21日から村山彩希、岡田奈々、茂木忍、向井地が4人1組で「ゆうなぁもぎおん」チャンネルを開設。今後は柏木、前総監督の横山由依らもスタートさせる予定とのことだ。

 これは「15周年を迎えたAKB48を盛り上げたい」という48グループ総監督の向井地の提案により決まったもので、メンバーの個性を知ってもらう場を作りたいという考えがあるようだ。

「向井地は『AKB48は今、地上波のバラエテイ番組がなくなってしまったり、なかなかメンバーの個性を出せる場所がないなぁと思ったときに、私たちがYouTubeをやると言い出すのはなかなか勇気がいることだったんですが、そこを恐れずに新しい場所に踏み入れて頑張っていきたい』と、現在の厳しいグループ事情にも触れ、挑戦の一環であることを説明しています。実際、前田敦子や大島優子といったレジェンドメンバーがいた黄金世代のイメージばかりが強く、現メンバーで知名度がある程度高いのは柏木ぐらいでしょう」(アイドル誌ライター)

 しかし、活動の場に困ったらYouTuberデビューという発想はすでに芸能界で散々見られている流れとあって、世間からは「今頃かよ!」「もっと斬新でセンセーショナルな発想はないの?」などといった厳しいツッコミも見られている。

「とはいえ、そういった批判があることは向井地も百も承知でしょうから、コメントにもあるようにYouTuberデビューを提案することには相当勇気がいったことでしょう。しかし、単純と言われようが、現在のグループの状況を考えれば、手段など選んでいる余裕がないのも事実です。かつては超満員の東京ドームを埋めていたAKBですが、昨年6月には新規ファン獲得のためにショッピングモールでフリーライブイベントを行うなど、なんとか状況を打破しようと取り組んでいる。同年11月には音楽特番『ベストヒット歌謡祭2019』(日本テレビ系)の中で、柏木が30歳まで現役宣言をしたところ、番組を私物化していると一部から批判を受けましたが、世間の注目を集めるために柏木も自ら嫌われ役を買って出たともいわれているほどです」(前出・アイドル誌ライター)

 苦しい状況は続くことが想定されるが、この努力がなんらかの形で報われることを願ってやまない。

(石田安竹)

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