電車内には、歴然とした「勝ち組」と「負け組」の違いがあります。「座っている」か「立っている」かです。
ターミナル駅での乗客の増加、急ブレーキや減速での揺れで起こる「おしくらまんじゅう」に顔を歪めている視線の先にあるのは、余裕の居眠りやスマホウォッチング……恨めしくて仕方ありません。
そんな「電車では何が何でも座りたい」というアナタに、「降車駅が近づいている人を見極める方法」を伝授したいと思います。
(1)服装で見極める(難易度:低)
制服を着た中高生は、学校名と最寄り駅を把握しておけば、確実に降りる駅がわかる、まさに全身から発せられる「降りるサイン」。寝過ごしていたら、起こしてあげてもいいくらい! また、製図用の筒やギターなどの楽器も専門学校生なので目星をつけやすい。相手が大人でも、社章のバッジがヒントになるのでよく観察し、自分の通勤沿線上に大企業があるなら日頃から把握しておくといいでしょう。
(2)会話で見極める(難易度:高)
まずはターゲットの会話に全神経を集中させる。その会話から、勤務先の情報や、乗り換えの駅が発せられないかを聞き耳を立てます。携帯電話がかかってきて対応している人も要チェック。「5分後に折り返します」と小声で言っていたなら、すぐに降りることは確定的。
(3)視線やしぐさで見極める(難易度:中)
突然、視線をキョロキョロさせたり、ドア上の「次の駅」を見ているような人は、降車が近づいた可能性が高い。本や携帯をカバンにしまう、財布やパスケースを手に持ち直すなどの動作は、次の駅で降りるサイン。また、人は立ち上がるときに一瞬、上を見るもの。その視線を見逃さず、すかさず前に立つことで、その空いた席に優先的に座ることができるハズです。
(4)読み物で見極める(難易度:中)
例えば分厚い本を読んでいるような人は、じっくり腰を据えて読書をしている人が多いので、降車待ちをするのは得策ではありません。一方、雑誌などを急にパラパラとページを送りはじめた人は、降車に備えてザッと目を通している合図。
(5)寝姿で見極める(難易度:高)
まず、顎が上がり口を開けて寝ている人。こういう人は熟睡しているので、まず起きない。終点まで座っているタイプ。実は寝ているのではなく、目を閉じているだけで寝ているわけではない人を探したい。深めに座り、背を正していて、首も曲げずにいる人がそれだ。
いかがでしょう? この5つに注意すれば、アナタが座れる可能性は大幅にアップします。しかし、くれぐれも高齢者や妊婦、具合の悪そうな人には席を譲ってください。無粋なたぬき寝入りは、人間として「負け組」になってしまいますので。