「麒麟がくる」の高視聴率発進で「ポツンと一軒家」のバブルが終わる!?

 1月19日に放送されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第1回が、視聴率19.1%をマーク。初回視聴率としては16年の「真田丸」が記録した19.9%から4年ぶりとなる、久々の19%台を回復した。

「大河ドラマは前作『いだてん』の失敗ばかりが喧伝されていますが、18年の『西郷どん』と17年の『おんな城主 直虎』も2作続けて平均視聴率が12%台に低迷。今回の『麒麟がくる』は明智光秀が主人公で、久々の正統派時代劇として視聴者の期待も高まっているようです」(テレビ誌ライター)

 その第1回では、裏番組の「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)が15.6%、「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)は16.1%に留まり、久々に同時間帯の視聴率トップをゲット。大河ドラマの制作陣も溜飲を下げたに違いないが、ここまで好調を維持してきた裏番組の制作陣はこの結果に戦々恐々となっているというのだ。

「なかでも危機感を高めているのは『ポツンと一軒家』のほうでしょう。同番組は18年10月のレギュラー化以来、不調の続く大河ドラマをしり目に高い数字を叩き出してきました。ところが『麒麟がくる』が始まった途端にその後塵を拝すことになったのですから、視聴者を大河ドラマに奪われた可能性があります。もとより同番組には《そこまで数字のいい理由が分からない》との声も多く、本来なら大河ドラマにチャンネルを合わせていた高齢者層を取り込めていたとの分析もあるほど。それが本当なら今後、視聴者が『麒麟がくる』に雪崩れ込んでいく可能性も十分に有り得そうです」(前出・テレビ誌ライター)

「ポツンと一軒家」でMCを務める所ジョージには、ほかにも「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(日本テレビ系)など高齢者層にウケの良い番組が多い。それゆえ「西郷どん」や「いだてん」に愛想を尽かした高齢者層を取り込めていたとの分析もできそうだ。果たして「ポツンと一軒家」側に、巻き返しの秘策はあるのだろうか?

(北野大知)

エンタメ