「麒麟がくる」を“大河らしい”と評した宮藤官九郎に心配の声があがったワケ

 1月19日放送の初回視聴率は19.1%。26日放送の第2話の視聴率も17.9%と好発進の大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)。2012年に同枠で放送された「平清盛」が「画面が汚い」と酷評されたことを踏まえてか、「麒麟がくる」の登場人物たちの衣装は実に鮮やか。謀反人や三日天下などと酷評されがちな明智光秀を史実が現存しない青年期から描き、視点の新しさが話題を呼んでいる。

「大河ドラマらしくない」「時代があちこちに飛んでわかりにくい」「ふざけすぎ」などと初回から不評で、大河ドラマ史上最低視聴率を更新してしまった前作「いだてん〜東京オリムピック噺〜」とは対照的に、多くの視聴者から受け入れられているようだ。

「いだてん」で脚本を担当したクドカンこと宮藤官九郎も、1月20日に放送された自身が月曜パーソナリティを務める「ACTION」(TBSラジオ)で「麒麟がくる」について言及。初回の冒頭5分ほどを見逃したものの、

「あの出で立ち、画面のフレームの感じが『あっ、これが大河だ』っていう。別にオレが間違っていたわけじゃないんだけど、オレは別にそれ(これまでの大河ドラマ)を変えようという意識もなく作っていたんですけど、普通に原っぱの所に長谷川(博己)さんがいて、明智光秀がいて、しゃべっているだけのシーンだったんですけど『あっ、これじゃん』と思って。で『ああ、そうなんだ』っていう第1話でしたね。『そうなんだ』っていうのは『大河って、そういうことなんだ』って」

 と率直にコメント。その言葉がファンをザワつかせているようだ。
 
「視聴率こそ悪かったものの『いだてん』を高評価する声は大きく、いくらクドカンが従来の大河ドラマを変えようとして作った脚本ではないと否定しても、視聴者は『いだてん』に新しさと面白さを感じたのは確か。ネット上には『もしクドカンに再度大河のオファーが来たら、次回作は古臭い大河になっちゃうのかな』『クドカンには大河らしい大河の脚本なんて書いてほしくないんだが』など、宮藤に再度大河ドラマの脚本のオファーが来ることを前提に、早くも心配する声があがっているようです」(女性誌記者)

 放送中の深夜ドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」(テレビ東京系)では「レンタルおやじ」代表のムラタを演じる俳優として好演中の宮藤。脚本家としての次回作はどんな内容になるだろうか。

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