所さんも仰天!? 超人気“一軒家番組”に浮上した「ポツンとしてない」重大疑惑

 コロナ禍の影響を受けて思うような新規ロケが行えなくても、過去に取材した映像と「その後」を追うことで、コンスタントに高視聴率を稼ぎだす人気番組「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)。10月18日放送回では1年半前に訪れたという熊本県の山奥に暮らす住民2人の“現在”を追跡取材。過去の映像を有効活用しながらも14.4%という安定した視聴率をマークしていた。

 そんな超人気番組の“重大疑惑”を現在コンビニなどで発売中のムック「実話ナックルズ ウルトラ」(大洋図書)が報じて、一部の番組ファンを騒然とさせている。同誌は芸能人の薬物疑惑などで数々のスクープを飛ばした「実話ナックルズ」の姉妹誌とも言える存在だけに、テレビ朝日サイドとしても侮れないところ。

《「ポツンと一軒家」行ってみたらポツンとじゃなかった》と題した記事では、今年1月にオンエアされた回を取り上げている。詳細は住民への直撃シーンも掲載している同誌を購入して確認していただければ幸いだが、この記事でもっとも注目すべきは「ポツン」のカラクリだった。

 同番組のロケシーンは、グーグル・アースの衛星写真からスタートする。周囲を緑に囲まれた、ポツンとした一軒家を探し、該当する家までの険しい道のりがていねいに描かれる。そもそも、「ポツンとしていない家」であれば、この衛星写真を公開した時点でバレてしまいそうだが、そこに編集の妙技が…。番組で放送された衛星写真を見ると、確かに「ポツン」だが、じつはそのすぐ近くにもう一軒の家屋が存在するという。「ポツンと二軒家」では番組の主旨にそぐわないのか、実際のオンエアではその隣家の存在を隠すように、《一軒家情報》を記したテロップが乗せられて「なかったもの」にされていたというのだ。

 実際にオンエアされた番組を見ると、スタッフの取材に対して、その一軒家の住民女性は「あまり山の中じゃないんですけど」と語っており、家の前はきちんと舗装された市道が走っているように見える。家の主人はガソリンスタンドに勤務しており、8キロ離れた職場まで通っていると紹介されていた。番組捜索隊はハンドル操作を少しでも誤れば崖から転落しそうな狭い道を通っていたが、前述の記事によれば、実際はもっと道幅の広い市道が付近を通っており、駅からその一軒家までは34分で到着したという。

「ポツンとした一軒家までの道のりは番組の見せ場ですからね。あの崖ギリギリを走ることで、視聴者は『あ〜こんな山奥に…』と感心させられるんです。多少遠回りしたとしても演出の範囲内でしょう」

 こう話すのはバラエティー番組スタッフだ。この過剰とも言える危険な道のりの演出について、ある狙いを指摘する。

「番組を見て『実際に行ってみよう』という視聴者が出てきてもおかしくありません。ただの見物客にしても、住民にとってはいい迷惑。しかも“ポツン”の住民の方の中には、天然のしいたけや漢方薬など、そこでしか育てられないような農作物を栽培している方も珍しくない。そうしたレアな農作物を目当てに、泥棒が侵入を試みることも十分に考えられます。一軒家にたどりつくまでの道のりの危険性をアピールすることで、そうした窃盗被害の抑止力になるのではないでしょうか」

 ポツンか否かはともかく、番組スタッフと住民とのほっこりとしたやり取りが、癒しを与えてくれるのは事実。番組のファンのためにも、よけいなトラブルが起きないことを祈るばかりだ。

(倉田はじめ)

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