「しぶこフィーバー」に沸いた19年の女子ゴルフ界。渋野日向子(21)が米ツアー挑戦を断念したことで、今年も国内ツアーは大盛況間違いなし。同時に「東京五輪代表」争いも注目の的だ。スポーツ紙記者が言う。
「昨年末の時点で、世界ランク6位の畑岡奈紗(20)、11位の渋野、14位の鈴木愛(25)が有力。東京五輪の出場権は、今年6月30日時点の世界ランクを基準に算定する『五輪ポイント』の上位60人に与えられます」
女子代表は世界ランキング60位以内の上位2人、同ランク15位以内なら最大4人までが出場できる。一見、3人とも当確のように映るが、
「現時点であれば、3名とも15位以内で日本代表として出場可能。ここからは、自分との戦いです」(スポーツ紙記者)
今年の目標に「東京五輪出場」を掲げる渋野と鈴木が米ツアー初参戦を見送り、国内ツアー専念を決めた理由も、そこにあるという。ゴルフライターが解説する。
「世界ランクを算出するポイントは、国内戦の優勝を基準に見ていくと、国内メジャーがおよそ1.5倍、米ツアー戦で2〜3倍、世界メジャーになると、5〜6倍です。であれば、高ポイントが狙える米ツアーに参戦したほうがいいように思えますが、慣れない米ツアーで予選落ちを重ねるよりも、常に優勝を狙える国内ツアーで、確実に結果を残すほうが得策と考えたのでしょう」
渋野と鈴木が国内で火花を散らす中、「危険」と隣り合わせの米ツアーで虎視眈々と下克上を狙うのが、黄金世代の河本結(21)と、プラチナ世代の山口すず夏(19)だ。
「昨年の国内賞金ランク6位の河本が『諦めていない』と言えば、中学生で全米女子オープンに出場した山口は『何がなんでも東京五輪に行きたい』と意気込んでいます。2人とも米ツアーの予選会を突破し、参戦を表明。米ツアーの1勝は日本ツアーの3勝に匹敵するだけに、米国で『五輪ポイント』を荒稼ぎすれば、ミラクル大逆転の可能性はある。もし最大枠の4人が出場できれば、地の利を生かして日本勢の表彰台独占も夢じゃないですね」(ゴルフライター)
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