笠井信輔アナが語った「悪性リンパ腫」その衝撃の発覚経緯とは?

 元フジテレビの笠井信輔アナウンサーが、12月19日放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演し、悪性リンパ腫に罹患した経緯について語った。

 笠井アナによると、詳しい病名は「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」。悪性リンパ腫は90種以上あるそうで、それぞれ進行度も治療法も違う。笠井アナのリンパ腫は中程度の「アグレッシブなタイプ」(笠井アナ)で、強い抗がん剤と放射線治療をおこないながら、4カ月の入院と2カ月の自宅療養を要するという。医師には“生存率7割”と告知されたそうだ。

 不幸中の幸いだったのは早期発見できたから。笠井アナは9月末にフジ退社後、なんとなくトイレが近くなったと感じていた。病院に行くと「前立腺肥大症」との診断。だが、念のためMRIを撮ることになり骨盤に怪しい影が発見された。医師の勧めで精密検査をすると、悪性リンパ腫が発見されたのだ。それが全身に散らばっていたという。笠井アナは人間ドッグを毎年受けていたが、それでは分からないのだそうだ。

 フリー転身後、順調に仕事をこなしてきた笠井アナにとっては、あまりにも重い出来事。笠井アナを襲った悪性リンパ腫とは、どんな病気なのか。

「悪性リンパ腫は、病原菌から体を守る白血球の一種のリンパ球ががん化したものです。〝血液のがん〟とも呼ばれています。悪性リンパ腫には数多くの種類がありますが、大きくホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに分けられます。日本人に多いのは非ホジキンリンパ腫で、ホジキンリンパ腫と比較して悪性度は高いといえます。自覚症状は少ないものの、倦怠感、疲労感、発熱、体重減少、寝汗などを訴える人もいます。笠井さんも5キロぐらい体重が減って、体に異変を感じたそうです。発症の詳しいメカニズムは解明されていませんが、ウイルス感染が原因だともいわれています。また、動物性たんぱく質や脂質の過剰摂取も発症に関係している可能性があるといいます」(医療系ライター)

 原因は特定できないものの、固型がんに比べると治療成績はいいといいう。

「全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2015年11月集計)によると、何らかの治療を受けた全症例(ステージⅠ~Ⅳ)の5年生存率はホジキンリンパ腫で76.0%、非ホジキンリンパ腫で68.3%でした」(前出・医療系ライター)

 MCの小倉智昭から、病気を公表した理由を聞かれた笠井アナは「ワイドアナウンサーとして芸能人や有名人のプライバシーを取材してきた自分が、そっとしておいてほしいというわけにはいかない」と言い切った。今後はブログを開設して、治療の報告をしていくという。

 笠井アナの一日も早い快復を祈りたい。

(石田英明)

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