大相撲力士の遠藤がCMキャラクターを務めたミネラルウォーターで知られる健康食品メーカー「財宝」が、電話勧誘で商品を販売した際に“定期購入”と告げずに契約したことが特定商取引法違反（重要事項の不告知）にあたるとして、消費者庁が12月10日に是正を求める指示処分を出したと発表した。
「消費者庁によれば、同社は『財宝の黒酢カプセル』と『いきいきグルコサミン』の2商品を『お試し100円』などと説明して勧誘していたが、実際には翌月から月額1980円の定期購入契約を結ばせていたとのこと。これに、消費者センターには1590件以上の相談が寄せられていたといいます」（社会部記者）
ネット上でも批判が殺到しており、《指示処分で済むことなのか》《健康食品のあるあるだけに厳しく取り締まって欲しい》との意見や、《ネットでも1ヶ月無料で期間が終わると自動的に有料に移行するサービスが結構ある》《ネットの有料プラン自動移行も禁止されるべき》とする指摘も多く見られる。
「確かに、ネット上のサブスクリプションサービスなどでは、30日や60日などの無料期間を経て自動的に有料サービスに移行するものも少なくありません。ただし、その場合は必ず『無料期間終了後は有料となります』と説明がある。今回の財宝の場合はその説明がなかったため特定商取引法に引っかかったわけです。なお、財宝は『販売員への教育を見直す』と説明していますが、相談件数の数だけを見ても、果たして販売員が個人でやっただけのものなのか、疑惑は残りますね」（経済ジャーナリスト）
ともあれ、何事もウマイ話の時は疑うべしということだ。
（小林洋三）
