サッカー元日本代表MF本田圭佑によるひと際目立った“就活ツイート“が新たなブームの先駆けとなるかもしれない。
本田は11月5日、自身のツイッターアカウントにてトレーニングの参加を許可されていたオランダのフィテッセと正式な契約を結んだことを発表し、今夏より続いていた“未所属“の状態から脱していたが、新クラブとの契約締結を達成する上で最も重要な役割を果たしたのがツイッターを駆使した前代未聞の“就職活動“だった。
本田は9月、イタリアの古巣ミランやイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドの公式ツイッターアカウントへ向けて「いつでも助ける準備ができている」「お金は要らない。オファーをくれ」などと自身との契約を提案する前代未聞の逆オファーを展開。この一連の本田のツイートには世界中のメディアも反応し、日本サッカー界が誇る異端児の“斜め上“な発想力に舌を巻いていた。
「最終的にこれらの“就活ツイート“が奏功し、本田はフィテッセへの加入を実現させましたが、なんと元メキシコ代表のベテランGKもこの本田のやり方を完全に真似たツイートを展開し、現地メディア『mediotiempo』を含む複数メディアも報じています。かつてメキシコの名門ティグレスなどでプレーした経験を持つ37歳のGKシリロ・サウセドは11月に入って以降、自身のツイッター上で本田と同じく“就活ツイート“を投稿し、経験豊富なGKを探しているサッカークラブに向けて『プロだろうがアマチュアだろうがどこへでも駆け付ける。しかも私はもう高額な年俸を要求するつもりもない』とアピール。“ノーギャラ“を強調する辺りも“本田流“と酷似していますし、本田は2017年からの1シーズンをメキシコのパチューカでプレーしていますから、サウセドが本田の動向を意識していたとしてもおかしくはないでしょうね」(スポーツライター)
一部からは嘲笑の目も向けられていた本田の捨て身の“就活ツイート“だが、数年後には全てのフットボーラーのスタンダードとなっているかもしれない?
(木村慎吾)