本田圭佑を上回る22の国と地域でプレーした日本人サッカー選手がいた!

 先日、リトアニアの強豪スドゥバ・マリヤンポレへの電撃移籍を発表したサッカー元日本代表の本田圭佑。自身にとって9カ国目となり、まさに世界各国のリーグを転々としている印象があるが、実は彼の倍以上にあたる22の国や地域でプレーしていた日本人選手もいる。

 その人物とは伊藤壇。世代別代表に選ばれた経験もない、ほぼ無名の選手だが、現時点で彼より多くの国でプレーした実績を持つ日本人選手は存在しない。

 伊藤は大学卒業後、ブランメル仙台(現・ベガルタ仙台)に入団。在籍中にJFLからJ2に昇格を果たすも、わずか2年で戦力外通告を受けて退団。しかし、サッカー選手としての未練を断ち切ることができず、単身シンガポールに渡り、現地のクラブチームに売り込んでSリーグ(当時)のウッドランド・ウェリントンFCと契約。以降、毎年のように所属先を変え、各国のリーグでプレーしている。

 ちなみに日本とシンガポール以外でこれまでプレーした国・地域は、香港・オーストラリア・ベトナム・タイ・マレーシア・ブルネイ・モルディブ・マカオ・インド・ミャンマー・ネパール・カンボジア・フィリピン・モンゴル・ラオス・ブータン・スリランカ・東ティモール・グアム・北マリアナ諸島。その大半はFIFAランキングも下位で、読者の中にはサッカーリーグがあること自体初めて知ったという国も少なくないはずだ。

「ヨーロッパの主要リーグでプレーする代表クラスの日本人選手と異なり、アジア各国を転々とした〝ウラ海外組〟ですが、20年近く海外でプレーし、43歳まで現役を続けました。一流リーグでの実績はないが、その功績は計り知れません」(サッカージャーナリスト)

 超一流の実績を持ちながらアゼルバイジャンやリトアニアといった国でプレーする本田圭佑も確かにスゴいがまだ9カ国目。伊藤壇がプレーした22カ国・地域という記録を超すのは、さすがに難しいかもしれない。

スポーツ