久保建英だけが満点評価!マジョルカを救う初ゴール&PK奪取に現地紙も驚愕

 ついに均衡が破られた。スペインのマジョルカでプレーする日本代表MF久保建英が11月10日、リーガ・エスパニョーラ第13節のビジャレアル戦に先発出場し、見事な弾丸ミドルシュートから初ゴールを奪取している。

 右ウインガーとしてFWアンテ・ブディミール、FWラゴ・ジュニアらと共に最前線に配置された久保は立ち上がりから積極的なボールへの関与を見せ、アグレッシブに味方を鼓舞すると、開始11分で鋭いドリブル突破を阻まれ、相手ペナルティーエリア内でPKを獲得。キッカーはラゴに譲ったものの、2-1で迎えた53分には味方とのワンツーパスで抜け出し、ゴール前から左足を振り抜いて豪快なシュートをネット右隅に叩きつけた。尚、これが久保のマジョルカでの、そしてスペインにおける初ゴールである。
 
 試合後、PKの獲得とゴール奪取という見事な活躍を披露した久保に対し、マジョルカのビセンテ・モレノ監督は「久保はとにかく素晴らしい。将来はズバ抜けた存在になるだろうね。今後も冷静になって、このまま成長し続けてほしいよ」と絶賛。18歳の日本人プレーヤーのポテンシャルを痛感すると共に、今後のさらなる飛躍にも期待を寄せた。
 
「レアル・マドリードからのレンタルプレーヤーということでマジョルカのサポーターからの期待も日に日に高まっていたことは、久保にとっても大きなプレッシャーだったでしょうから、“早く初ゴールを!“という願いは皆同じでした。また、久保の優秀な点としては今回のPKとゴールだけでなく、守備にも奔走し、決してサボらないというところ。そういった献身もあってか、スペイン最大手のスポーツ紙である『MARCA』はこの日の一戦で両チームの中で唯一となる“満点3つ星“評価を久保に与え、『久保の存在感が一気に高まった』と綴っています。現在レアル・マドリードでは久保と同期の18歳FWロドリゴがチャンピオンズリーグでハットトリックを達成する大活躍を見せていますが、久保も負けじと輝きを見せてくれましたね。チームは違えど、18歳同士でかなりのハイレベルな争いが展開されています」(スポーツライター)

 改めてレアル・マドリードでプレーすることの難しさや、期限付きレンタルプレーヤーを含めた異様な選手層の厚さを感じさせるが、久保の挑戦はひとまず順調なスタートを切ったと言って良いだろう。

(木村慎吾)

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