「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」が発売される夏は、鉄道を利用した旅に出る人が増える季節。これらに加えて今年からはJR東日本管内の路線が3日間乗り放題となる「東日本のんびり旅パス」も発売されている。
リーズナブルな価格は魅力だが、遠方に安く移動するだけなら長距離バスやLCC(格安航空会社)という選択肢もある。旅行が目的であっても観光をしっかり楽しみたい方にとっては、乗車エリアが広範囲すぎてどのきっぷも持て余してしまいがちだ。
これらに対し、JR西日本が提供する「tabiwa by WESTEA」のサイト・アプリで販売する「tabiwa周遊パス」は、利用エリアを特定の地域や路線などに限定したフリーきっぷ。北陸から瀬戸内、山陰、四国の各エリアで有効な24種類のときっぷのバリエーションも豊富だ。
有効期間は1~3日(※きっぷによって異なる)。価格はほとんどが1000~4000円台。しかも、エリア内の路線バスや路面電車、フェリーなどJR以外の交通機関の乗車券、観光施設の入場券がセットになっているものも多い。さらにエリア内であれば、別途特急券を購入することで特急列車の乗車も可能だ(※一部の特急は対象外)。
例えば、「岡山香川ワイドパス」は、瀬戸大橋を挟んだ瀬戸内海沿岸部が利用可能エリアになっており、岡山や倉敷、高松、琴平に訪問可能。さらに小豆島と新岡山港、高松港のフェリー、新岡山港までのバスも乗り放題となっている。8月と10月3日~11月9日は、小豆島などで現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2025」が開催され、こちらを見たい方には大変便利。価格も3日間有効で3600円とかなり安くなっている。
また、敦賀―東舞鶴を結ぶJR小浜線が乗り放題の「小浜線tabiwaパス」は2日間有効で2000円と1日あたりなんと1000円。こちらは「御食国若狭おばま食文化館『若狭工房』」での箸研ぎ体験(※要事前予約)や工場見学・自撮り体験などができる「ドレスミュージアム」の入場券、「道の駅 若狭美浜はまびより」の五湖のクリームソーダのプレゼントなど数々の特典付きで大変お得になっている。
途中下車のぶらり旅を楽しみたい方には、まさにうってつけのtabiwa周遊パス。気になる方はサイトやアプリをチェックしてみては。
※写真は、岡山―高松を結ぶ、快速マリンライナー