「古古古米」の試食レポートで玉川徹氏に差をつけた谷原章介の取材力

 政府が随意契約で放出した22年産の備蓄米がいよいよ市場に出回り始めた。5キロ約2000円という安さが話題を集め、東京都内の一部スーパーでは朝から大行列ができた。今後はより安価な21年産の「古古古米」が出回ることになる。

 気になるのはその味だ。5月30日放送のフジテレビ系「サン!シャイン」ではMCの谷原章介、同日のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」では元テレビ朝日社員の玉川徹氏による試食VTRがオンエアされたが、それぞれの取材力の差と農水省による「待遇差」を指摘する声が相次いでいる。メディア誌ライターが語る。

「玉川さんは5月29日に行われた試食会に参加して、24年産の米、23年産の古米、22年産の古古米、そして21年産の古古古米を試食しました。ラップにくるまれたお米を新しい順に食べていきました。気になるのは古古古米。『じゃっかん旨味が少ないように感じますけど、僕にはそんなに違いがわからない』とコメント。その後、取材対応にあたった小泉進次郎農水大臣にも『違いを感じることができなかったんですよ』と正直に話していました。玉川さんが会議室のような場所で試食していたのに対して、谷原さんは応接室のような部屋でソファに座って試食していたのが印象的。同じ時間帯の朝の情報番組で、谷原さんのほうが厚遇されているように見えました」

 古古古米を実食した谷原は、「普通においしいと思いますけどね」と述べて「やっぱり噛んで甘みが出てくるまで時間はかかりますけど、味わい自体はどんどん淡白になってきますが、僕はすごく好きです」と締めくくった。その後、小泉大臣へのインタビュー映像が流れたが、取材はここで終わらなかったという。

「谷原さんは白米そのものを味わったあと、ふりかけと味付けのり、梅干しなどを用意。取材現場に行く途中で、お店に立ち寄って買い集めたものだとか。子供のことを考えて、のりたまのふりかけと昆布の佃煮で食べた谷原さんは『ご飯のお供を受け止めるのはもしかしたら古古古米じゃないかな』と絶賛。玉川さんも谷原さんも古古古米も普通に食べられるという点では一致していましたが、より味に深く切り込んだのは谷原さん。しかも子供のことを考えて、ご飯のお供との相性も食べ比べていたのですから、主婦目線の取材力という点では、谷原さんの圧勝だったと言えます」(前出・メディア誌ライター)

 家族のために厨房に立ち、レシピ本も出版した谷原の本領発揮と言うべきか。

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