「なぜ自民党の議員が出てないんだ?」「田﨑史郎さんが自民党を背負ってる」といった声が寄せられたのは、5月14日放送の「BSフジLIVE プライムニュース」(BSフジ)
「沸き立つ減税の大合唱 石破首相の抵抗と代案」というテーマのもと、野党からは公明党の上田勇政調会長代理、立憲民主党代表代行の長妻昭氏、そして国民民主党の浜口誠政調会長が議論を繰り広げたのだが、自民党議員の出演はなし。政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が「代理出席」のような形で「消費税減税」に異論を唱えた。
議論の中で田﨑氏が「いつ実現するんですか? 消費減税は」と問いかけると、「食品の消費税ゼロ」を公約に掲げる立憲民主党の長妻氏は「早くて来年の4月」と回答。これに田﨑氏は「周知期間のことは考えないんですか?」と疑問をなげかけ、次のように異論を述べた。
「(消費税率を)3から5、5から8、8から10に上げた時は法律の成立から実際に施行されるまでに1年以上の期間をおいてますよね。周知期間をおかざるを得ないのは、システムの改変が必要じゃないですか? そういうのをどのくらい立憲民主党、国民民主党におかれてはどう考えてるんだってことなんです」
対する長妻氏は「だからですね」と前置きして、「過去のケースと今回のケース、劇的にデジタル化が進んで、ソフトの書き換えっていうのが、以前に比べると簡便になっていると説明を受けていますので、我々としては来年の4月と申し上げているので」と反論。さらに「田﨑さん、いろいろ追及されますけど、自民党はいったい食料品について何をするのか。そういうことについても自民党に聞いていただきたいと思いますね」と苦言を呈した。
消費税減税に否定的な田﨑氏について、SNSでは「肩書きを政治ジャーナリストから自民広報に変えたら?」「肩書きを自民党代理にしては?」とツッコミの声が集まっていた。
「この日、田﨑氏は消費税減税に前向きな公明党の上田政調会長代理に『連立離脱を覚悟しないと』と、脅しとも取れるような発言をして、視聴者から反感を買っていました。討論番組で税がテーマの回となると、自民党からは財務省OBの片山さつき氏が出演するケースが多いのですが、スケジュールの都合が悪かったのかもしれません。ただ、消費税がテーマとなると、どうしても自民党の分が悪い。選挙が近いこともあって、番組に出たがる議員もいないでしょう」(メディア誌ライター)
今夏の参院選で「消費税減税」への道は拓けるのか。政局から目が離せそうにない。