6万円か4万円台か…株式市場も注目する「Nintendo Switch 2」の販売価格

 任天堂の株価が好調だ。1月20日の終値8901円だったものが、1カ月後の2月19日には年初来高値の1万1800円をつけた。理由は4月2日に発表される「新機種」への期待感だ。

 任天堂はすでに「Nintendo Switch 2」の紹介動画を発表しているが、見た目や性能はそれほど変わったようには見えない。しかしそのことがかえって、任天堂の本気度を表していると言えるだろう。

 そもそも現行機種の「Nintendo Switch」のCPUとGPUは、2013年に発売されたソニーのPS4よりも低いものだった。スペックよりも子どもを中心にいかに楽しくゲームをプレイできるかに重きをおいており、3万2800円というお手頃価格も魅力だった。昨年発売されたソニーの「PlayStation 5 Pro」は、大型ゲーム機とはいえ11万9980円という高価格で、欲しくても手が出ないというゲームファンは少なくない。では、4月に発表される「Switch 2」は一体、いくらになるのだろうか。

 現在、ゲームファンの間では様々な考察がなされている。業界アナリストの間では、「400ドル」という数字が有力視されており、もし現実になれば日本円で約6万円になる。現在販売されている最上位の有機ELモデルが3万7980円なので、一気に高くなったように感じられるが…。

「任天堂の古川俊太郎社長は、『為替相場の変化を認識している』とした上で、『お客様が任天堂製品に期待されるお求めやすい価格についても考慮しなければなりません』と発言しています。日本円で6万円が有力視されていますが、4万円台なら買い替え需要が膨らみ、爆売れするでしょうね。ただ海外との価格差があると、転売ヤーによる買い占めなどが懸念されます。販売方法についても何らかの対策がとられるかもしれません」(ゲームライター)

 任天堂の株価は21日の終値で1万1455円といったん落ち着いた。4月2日に発表されるSwitch2の価格いかんによって、また大きく変動しそうだ。ゲーム好きにとっては1円でも安いに越したことはないが、はたしてどうなるか…。

(ケン高田)

ビジネス