いよいよ開幕が間近に迫った2025年大阪・関西万博だが、前売りチケットの販売が伸び悩んでいる。
入場券は全体で2300万枚の販売を予定しており、前売りで1400万枚を売る計画だが、1月8日現在の販売実績は751万4766枚と目標の約53%にとどまっている。しかも、そのほとんどが企業による購入なのだ。
赤字を出さないためには1840万枚を売る必要があるというが、会期中いつでも1回入場可能な「チケット早割一日券」は大人6700円と、それなりの価格のため、購入を躊躇する人も多いようだ。
そんな中、「大阪ヘルスケアパビリオン」に「モンスターハンター ブリッジ」を出展するゲームソフトウェアメーカー「カプコン」が、ペアの入場チケットプレゼントキャンペーンを実施。「万博チケットはもはや買う必要なし」という声が相次いでいる。
プレゼントキャンペーンは、応募期間を3回に分けて実施され、残すのは2~3月の1回のみ。「CAPCOM IDアカウント」を登録し、抽選期間中に専用応募フォームから申し込むと、後日当選者にメールが届く仕組みだ。驚くべきは当選人数で、なんと全体で40445組、80890枚がプレゼントされる。どうやら「ばんぱく(80890)」にかけているようだが、かなりの大盤振る舞いといえるだろう。
おそらくカプコンの企業購入分チケットが、プレゼントとして放出されているのだろうが、同種のキャンペーンはNTTも行っており、こちらは株主限定ながら1万組2万名分のチケットがプレゼントされる。今後も協賛企業が割り当てられたチケットを吐き出す可能性もあり、チケットの買い控えが懸念されている。
大人2名1万3400円を払うのであれば、その前にまずはプレゼントにワンチャンかけてみたいというのは当然の心理。ここにきてチケットの購入方法が「複雑だ」と、指摘する声も上がっており、なおさらプレゼントキャンペーンに注目が集まることになったようだ。
(ケン高田)