これは怖い!スーパーの野菜コーナーに猛毒の「スイセン」が並んでいた

 野菜の「ニラ」と花の「スイセン」をきっちり見分けられる人は、実際どれくらいいるのだろうか。

 スーパーの地場野菜コーナーにスイセンが並んでいたとして、「怖すぎたので一応店員さんに伝えて帰ってきた」というXへの投稿が反響を呼んでいる。写真にはレタスなどと一緒に並べられているスイセンがあり、たしかにニラと間違って手にしてしまう客もいるかもしれない。

 そもそもなぜ、野菜コーナーにスイセンを並べてはダメなのか。昨年4月、長野県上田市の70代女性が、ニラと間違えてスイセンの葉を調理して食べ、吐き気などの症状を訴える食中毒が発生。女性はスイセンの葉をニラ玉にして食べたという。スイセンには、リコリンやタゼチンなどの毒成分が含まれており、食べると嘔吐、下痢、発汗、頭痛、昏睡、低体温などの中毒症状を起こす。スイセンの葉はニラとよく似ており、これまでにも間違えて食べ中毒症状を起こすという事故が各地で多数報告されているのだ。

 報告されたスイセンの袋には、「その他季節野菜」と表示されており、フォロワーからは「野菜売り場においちゃダメでしょ」「どういう意図で売ってるんだ。かなり紛らわしいぞ」「よく見たら『水仙』のシールが貼ってあるけど、気付かない人も多そう」などと、ニラと間違う人が出てくるのを心配する声が寄せられている。

 昨年12月には鳥取県米子市内のスーパーの鮮魚店がふぐを未処理のまま販売。地元保健所が「購入された方は、絶対に食べないで」と注意喚起したことがニュースになった。幸い購入者の男性はふぐ処理師の免許を持っており、自分で処理して食べたというが、一歩間違えば大きな事故になっていた可能性もある。

 なぜこのような紛らわしい事態が発生したのかはわからないが、包装テープに「福井県産 越前水仙」と書かれていることから、観賞用の切り花をスーパー側が野菜と勘違いし「その他の季節野菜」の値札を貼って、地場野菜コーナーに並べてしまったのではないだろうか。

 すでにスーパーに指摘済みとはいえ、利用者の中にはハラハラしてしまった人も多かったのでは。

(ケン高田)

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