「格差が広がっている」玉川徹氏“生ウニ1貫40万円”の分析が「ただの縁起物」バッサリ

「さすがにご祝儀価格だから」「ただの縁起物に何言ってんだ…」そんなツッコミの声が寄せられたのは、1月6日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)だった。

 この日、番組では東京・豊洲市場で新春恒例の「初競り」が開かれ、276キロの青森県大間産クロマグロが、歴代2位の最高値2億700万円で競り落とされたことを報じた。また史上最高値700万円で落札された北海道函館産の生ウニ(約400グラム)は、東京・中目黒の寿司店で1貫「40万円」で提供されるといい、コメンテーターの石原良純は「えっ、誰が食べるの?」と絶句する場面も。

 そんな中、同じくコメンテーターで元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「やっぱり景気がいいわけじゃないんだよね」と切り出すと、「格差が広がっているんだと思った。払える人はいくらでも払えるようになっているんだよ。バブルの頃みたいにみんなが景気よくて、それでっていうような話じゃないね」と指摘。

 スタジオでは「私もそう思う」と信州大特任教授の山口真由氏も首を縦にふっていたが、一部視聴者は納得がいかなかったようで、ネット上で「昔っから初競りなんて縁起物で御祝儀価格」「ただの話題作り。格差は関係ない」といったツッコミが殺到した。

 テレビや新聞に広告を出すよりも、初物マグロに数千万円出せば情報番組などで取り上げられるため宣伝になる。例年、「すしざんまい」が衝撃の高値で競り落とす戦略をとっていたのも有名な話だ。確かに1貫40万円という価格だけを見れば、玉川氏のように経済格差を感じる人もいるかもしれないが、番組として乗っかっている部分もあることから、もう少し「縁起物」を考慮したコメントをする必要があったのではないか。

(ケン高田)

エンタメ