原辰徳前監督なら田中将大を獲得していた…巨人が抱える「中田翔のトラウマ」

 果たしてマー君を獲得する球団はあるのか…。楽天からの退団を表明した田中将大投手が11月26日に取材に応じ、楽天との交渉が実質わずか1回で、時間にしてわずか15分で終わったことを明かした。

 田中は「金額だけで選択はしていない」とし、「イーグルス(楽天)に戻ってくるタイミングで、(楽天よりも)上のオファーはあった。それを蹴って戻ってきた」と“やりがい”があるところでプレーしたいことを何度も強調。楽天とは再交渉の可能性もあるが「(球団から)バックアップという感じのコメントもされていましたが、(交渉時に球団からは)そういう話は一切していないので困惑している」と、“溝”は埋められないとした。

「本人は現役続行を希望していますが、阪神や西武などは早々に獲得しないことを明言している。ヤクルトと報道した新聞社はヤクルトの高津臣吾監督との“パイプ“が太い。フロントというより、高津監督の希望があるのでは?」(別のスポーツ紙担当記者)

 以前であれば、巨人がいの一番に手を挙げただろう。田中と巨人のベテラン坂本勇人は小中学校の同級生で、小学校の6年間は同じ「昆陽里(こやのさと)タイガース」でプレー。2人が再び同じチームとなれば当然、話題になるが…。

「巨人は原前監督時代、日本ハムでトラブルを起こした中田翔を無償トレードで獲得し救っている。これは全権を握っていた原さんの希望があってのことでした。ただ、21年シーズン途中に中田を獲得してからの巨人は成績が急降下。22年、23年はBクラスに終わり、結局は原さんが辞任している。これが球団としては相当なトラウマになっているだけに、田中の獲得には動かないと思いますよ」(夕刊紙記者)

 1つ1つ、田中を獲得したいという球団が減っている状況だ。

(小田龍司)

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