米大リーグのロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(30)を巡り、フジテレビの港浩一社長(72)は、この半年間で天国と地獄を見た。
7月の社長会見では、大谷の新居晒し報道で世間から集中砲火を浴びて、港社長が謝罪するハメに。
「放送やホームページを通じて視聴者のみなさまに大谷選手の自宅をはじめプライベートな空間を訪れることはお控えいただくようお願いした。一部メディアで、ドジャースの取材パスを凍結されたと報じられたが、当社が取材パスを失いドジャースの取材ができなくなったという事実はない」
どう注意喚起しているのかと大谷ファンが悶々とする中、たまたま取得していたワールドシリーズの放映権をフジが行使する運びに。
「10月の社長会見で大谷の話題になると、『この仕事をしていて大きな喜びです。個人的には、ドジャースが4勝3敗で勝ってくれるとうれしい』と、港社長は破顔一笑で頬が緩みっぱなしでしたね」(スポーツ紙記者)
ドジャースが優勝を決めた第5戦は、昼間の中継にもかかわらず平均世帯視聴率は8.7%を記録。万歳三唱の結果になったが、まさか優勝直後、野球評論家の元木大介(52)による〝大谷インタビュー拒絶騒動〟に発展するとは、夢にも思わなかったことだろう。
次回の会見で、港社長はどんな表情で登場するのだろうか。
同じく大谷の新居晒し報道で謝罪した日本テレビは、実写化ドラマ「セクシー田中さん」の改変を巡り、原作者で漫画家の芦原妃名子さんが急死した問題についての発言で物議を醸していた。
7月29日の定例会見で石澤顕社長(68)は、「ミスコミュニケーションが生じたことについて、大変心痛む思い」と、謝罪したが‥‥。
「ファンにしたら『ミスコミュニケーション』という表現に違和感を覚え、言い訳にしか聞こえず、火に油を注いで批判の声が噴出したんです」(芸能記者)
同じ会見では、昨年発覚した「24時間テレビ」の寄付金着服問題にも触れると、
「チャリティーは継続することに大きな意味がある」
と、石澤社長は断固たる決意を述べ、ピリピリムードを漂わせていた。
一方、9月30日の定例会見で巨人軍のリーグ優勝を聞かれた時には、日テレの社長らしく巨人愛を爆発させて、
「プロ野球開幕前の宮崎キャンプへ行きました。その時の雰囲気を思い起こすと、『新風』をスローガンにした阿部巨人は、絶対に優勝すると感じました」
と、シーズン前の予想が的中したことを報告。巨人が日本シリーズまで進出してくれれば、もう少しご機嫌な気分が続いたのかもしれないが‥‥。
(つづく)