ビーケージャパンホールディングスは、7月26日から全国の「バーガーキング」で、ドリンク・フロートのラインナップに「ドクターペッパー」を追加した。この決定にネット上には歓喜の声が寄せられているが、日本では入手困難と言われながらも、一部では熱狂的な人気を誇る同商品の魅力とは…。
「ドクターペッパーはコカ・コーラが生まれるより1年早い、1885年から販売が開始されたアメリカで最も古い炭酸飲料です。『杏仁豆腐に似ている』とも言われる味わいは独特で、『3回飲むとクセになる』とされる一方で、人によって好き嫌いがはっきりと分かれるのが特徴です。アメリカでは炭酸飲料のシュア1位をコカ・コーラが、2位をペプシコーラが守り続けてきましたが、ここ数年はSNSの影響で『ストロベリー&クリーム』や『クリーミーココナッツ』などの新フレーバーが話題となり、今年6月に米炭酸飲料業界紙が発表したところによると、ドクターペッパーがペプシコーラを抜いて炭酸飲料シュア全米2位に躍り出ているのです」(フードジャーナリスト)
日本ではコカ・コーラグループが流通を担って、1973年から発売がスタートした。しかし、独特な味に評価は大きく分かれ、現在は首都圏や静岡、沖縄などで販売されているものの、それ以外の地域では取り扱いをやめてしまったところも多い。一部のコアファンにとっては、飲みたくても入手困難な状況だったのだ。
「あの味は、実は、20種類以上ものフルーツなどのフレーバーがブレンドされたものなんです。好きな人はカルト的に好きになるようで、愛好家たちが情報を寄せ合って同商品が販売されている場所を地図にまとめた『DP Lovers』というサイトもあるほど。また、『フルメタル・パニック!』や『STEINS;GATE』といったアニメに登場することから、作品のファンからも注目が集まっており、今回、全国に220店舗以上を展開するバーガーキングが取り扱いを決めたことを賞賛する人が多かったのです」(前出・ジャーナリスト)
ちなみに、バーガーキングではドクターペッパーのS、M、Lの3サイズの他に、まろやかなソフトクリームを乗せたフロートも販売されるという。ファンはもちろん、まだ未経験の人もその独特な味わいに触れてみるのも一興かもしれない。
(小林洋三)