その民泊を舞台に、違法行為で儲けている韓国人観光客がいる。記者がこう解説する。
「眉毛や唇などのタトゥーが若い世代を中心に日本でも流行となって久しいですが、本場の韓国式のアートメイクをウリに、韓国人女性が民泊で違法施術をして莫大な利益を上げているのです」
アートメイクとは専用のニードル(針)を使って肌にインクを染み込ませていく技法。いわばタトゥーの簡易版で、その持続時間は1~3年と言われる。
集客手段は、SNSで日程と地域を事前告知。予約を受けてから観光ビザで来日することになる。詳しい施術場所は直前まで明かさず、秘匿を徹底するそうだ。実際に施術を受けたという30代の女性利用者が言う。
「前日に住所は教えてもらいましたが、部屋番号は当日の予約した時間に訪れて初めてDMに送られてきました。日本語が通じないので、翻訳アプリを介して会話しました」
この時の予約日は3日間のみ。強行日程で来日し、稼ぐだけ稼いで帰国する腹積もりなのだろう。
「施術は1人1時間半ぐらい。私以外にも2人のお客さんがいました。支払った金額は眉毛で4万円。1回の施術だと消えてしまうので、彼女が次に来日する時に2回目の予約を入れなければなりません」(女性利用者)
人の肌に傷をつけて色素を定着させるアートメイクは、言うまでもなく医療行為である。韓国の医師免許があろうと日本では違法行為であり、しかも、感染症や部分麻酔のリスク管理は皆無に等しい。
「日本のクリニックでは1回6万~10万円が相場。その半額もしくは3割引きなので安いですよ。リスクは確かにありますけど、韓国に行かなくても大阪で受けられるから、水商売の女の子たちに人気なんです」(女性利用者)
韓国でキャリアを重ね、確かな技術を持つプロがいる一方で、講習を受けただけという“ド素人”も混在。ブームに踊らされ、施術を受けたはいいが、体調不良や不具合を訴えようにも、相手がモグリではアフターケアも補償も望めない。泣き寝入りするしかない闇手口が待っているのだ。
(つづく)