「あと2カ月だけ株式投資を頑張って」森永卓郎氏がラジオで訴えたワケ

 7月11日の東京株式市場で、日経平均株価は一時、前日終値の4万1831円99銭から500円以上値上がり。終値は4万2224円で初めて4万2000円台を突破し、史上最高値を更新した。

 そんな中、がん闘病中の経済評論家・森永卓郎氏が「あと2カ月だけ株式投資を頑張ってください」と発言し、注目を集めている。

 森永氏は10日放送のラジオ番組「垣花正あなたとハッピー!」に生出演すると、現在の日経平均高騰について言及。1989年末に大暴落があったことを振り返り、「(今の状況は)バカじゃないかと思うくらいそっくり」とキッパリ。森永氏は現在、バブル崩壊に警鐘を鳴らす『投資依存症』というタイトルの本を脱稿したばかりだというが、デザインや製本の都合上、9月にならないと発売できないことから、「発売前までに大暴落してしまうと『こいつ暴落したのを見て、本を書いたんだな』と思われてしまう」と心配したのだ。

 その上で、「リスナーの皆さんに呼びかけたい。あと2カ月だけ株式投資を頑張ってください」と冗談めかし、スタジオの笑いを誘った。

「森永氏はこれまで一貫して『バブルは必ず崩壊する』と語っており、右肩上がりを続ける今の株式市場には『乗るべきではない』と訴えています。一方、経済アナリストで息子の康平氏は『4万円をバブルだとは全く思わない』としており、親子で意見を対立させるのが、番組のお約束となっています。森永氏の新刊は9月に発売されるといいますが、果たしてそれまでに本当にバブルが崩壊するのか。市場を注視していきたいですね」(マネー誌ライター)

「逆張り」で有名な森永氏だが、今回はかなり自信がある様子。もっとも、企業や投資家、NISAブームに乗って株式投資を始めた人は、さらなる株価上昇を願っているだろう。

(ケン高田)

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