「新紙幣にピカチュウ」古舘伊知郎の斬新コメントが物議を醸した理由

 7月3日から20年ぶりとなる新紙幣の発行がスタートした。肖像画は1万円札に実業家の渋沢栄一、5000円札に教育家の津田梅子、1000円札に細菌学者北里柴三郎とそれぞれ変更。全国各地の銀行では、新紙幣への交換を求める客が列を作り、“新札フィーバー”に沸いた。

 同日に放送されたTBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」では、スタジオで新紙幣の現物を公開。出演者が手に取って感想を述べたのだが、フリーアナウンサーの古舘伊知郎が「パクリ疑惑」を指摘される事態となった。

 コメンテーターから「キレイですね」「鮮やかですね」と声が挙がる中、古舘は3人の肖像画に触れてこうコメントした。

「このお三方も偉人中の偉人だけど、考えてみたら、このお三方もそうだけど、日本が誇るというと、たとえば、ピカチュウ、マリオ、キティちゃんとかが、ここで刷ったら、やっぱり今円安で大変だけど、円の価値上がるよね」

 この斬新なアイデアに番組MCの石井亮次アナウンサーは「ギャグじゃなくて本当に良い話ですよね」と反応し、「ドルを売って、円を買いたいという人が出てきて、ピカチュウ、マリオでやや円高に押し戻せるんじゃないか」と古舘のコメントを称賛していたが、SNSでは、《古舘さんが発言泥棒してた》《まんまパクリじゃん》《古舘さんもあのツイート見てたのか?》と多くの“物言い”がつけられた。

「実は前日の2日に富山県在住の男性がXで同様のツイートを発信しています。1万円札にピカチュウ、5000円札にハローキティ、1000円札にドラえもんという斬新な新紙幣のアイデアを提案し、《全世界で円買いが進んで円高になるのに》とコメント。このツイートは瞬く間に拡散され、18万以上の『いいね』がつけられるなど大バズリ。《悟空やルフィは硬貨で》《NARUTOでもいけそう》などと大反響を呼びました。ドラえもんとマリオの違いはあれど、人気キャラクターを肖像画に起用して円安の解消を図るというアイデアはほぼ同じ。古舘さんがこのツイートを知っていたかどうかは不明ですが、あまりに斬新な良案だけに、パクリを指摘されても仕方ないかもしれません」(メディア誌ライター)

 人気キャラクターを描いた新紙幣は円高をもたらすのか。ぜひ専門家の意見も聞きたいところだ。

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