あの「きのこの山」(明治)が可愛いワイヤレスイヤホン(税込み2万9800円、3500台限定)になるということで、発売前より話題沸騰。3月26日の発売前にニセモノが出現したりと、大きな注目を集めた。そしてその同日正午には、わずか9分で完売。購入できた人のSNS投稿に加え、ともすれば転売ヤーが暗躍するかもしれず、しばらく話題は尽きないようだ。
「一方で、同じ26日に明治は、実際の『きのこの山』や『たけのこの里』を含む計67品目の値上げを公表しました。この日から順次値上げされ、『きのこの山』などのチョコレート類は6月1日から3~33%値上げするとしています」(経済ジャーナリスト)
そこで「きのこの山」の値上げの歴史を振り返ると、1980年代は130円。その後、200円に引き上げられた価格そのままに、内容量を減らす“ステルス値上げ”を実施。そして23年6月には世間全体の物価高と同様、215円に値上げされている。
つまり今回は“再値上げ”になるわけだが、背後には2月14日のバレンタインデー辺りでも指摘されていた世界的なカカオ豆の高騰がある。
「この3月に入っただけで約50%も値上がりしている状況で、今年に入ってからは約2倍の価格になっています。理由は、世界のほとんどのシェアを占める西アフリカの天候不良による不作。1トン9000ドル(約136万円)もして、『銅より高い!』と業界では悲鳴が上がっています」(同)
カカオ豆だけでなく砂糖の値段も上がっており、お菓子を買うのさえイチイチ値段を気にしなければいけないという、寂しい事態になっている。