今やゲーム機やスマートフォン、デジタルカメラなど、様々な機器でデータの保存、管理に利用されている「MicroSDカード」。最近は大容量化が進み、1TB、2TBモデルまで登場している。
そんな身近なMicroSDカードが、4月3日以降、急激に値上がりしている。アマゾンの販売ページを見てみると、年初から9780円前後で販売されていたサンディスク「256GB」は、3日午後に一気に1万7700円にまで急騰。どうやら「品薄」により、一部の業者が一気に価格を上げたようだが、背景にはまたしても「転売ヤー」の存在があったようだ。
きっかけは、2日に配信された「Nintendo Switch2」の最新スペック情報だ。Switch 2の外部ストレージは初代Switchに使われていたmicroSDカードとは異なる、より高速通信が可能な「microSD EXPRESS」が採用されており、初代Switchの規格であるmicroSDカードは使用できない。どうやらそこに目をつけた転売ヤーが、いち早くmicroSD EXPRESSを買占め、価格が一気に跳ね上がってしまったということらしい。
「もともとmicroSD EXPRESSは、通常のSDカードよりも高性能な分、割高で、1万円以上はザラでしたが、まさかSwitch 2の発表を機に転売ヤーの『商材』になるとは…。ただ、Switch 2の発売は6月5日で、まだ2カ月も先。市場が広がれば高値だったEXPRESSカードも徐々に値下がりするでしょう。また、任天堂も『microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2』という名称で専用のmicroSD EXPRESSを用意しています。当面の間は本体の予約抽選当選者のみ購入できるとのことですが、価格は6980円とお手頃。もっとも、Switch 2の内部ストレージは初代の8倍の256GBまで大幅アップしています。大容量のゲームをしない限り、さほど容量を心配することはないでしょう」(ゲームライター)
Switch 2は「日本語・国内専用」版が発売されることから、「転売ヤー潰し」だとしてファンから称賛されていた。専用のmicroSD EXPRESSでさらに転売ヤーの暗躍を阻止することができるのか…。
(ケン高田)