6月5日の「Nintendo Switch2」の発売日が刻一刻と近づく中、家電量販店や小売店での「予約」が活況を呈している。
「マイニンテンドーストア」では抽選販売を受け付けており、4月24日に抽選結果が通知された。応募には条件があり、①今年2月28日時点でNintendo Switchソフトのプレイ時間が50時間以上、②応募時点でNintendo Switch Onlineに累積1年以上加入しており、現在も加入中――を満たしていること。あまりに厳しい条件であったたため、抽選に応募できなかった転売ヤーたちは家電量販店などでの一般販売を狙っているようだ。
では、量販店などではどのような条件を課しているのだろうか。
イトーヨーカドーネット通販は、「7iD(セブンアイディー)への登録」と「二要素認証用電話番号の設定」の2つを応募条件とすることを発表しており、比較的条件が緩めなことから、購入希望者の人気を集めそうだ。
一方、ビックカメラの店舗では、ビックカメラ提携クレジットカードの会員であること、直近2年で3万円以上の購入履歴があることなどが条件として設定されており、一見さんを完全排除。またジョーシンはアプリで抽選販売を行うが、参加できるのはジョーシンスマイルプログラムの「VIPスマイル」「プラチナスマイル」「ゴールドスマイル」会員限定となっている。いずれも過去に累計8万円以上の購入履歴が必要だ。
もっとも、転売ヤーの中には日頃から商材となる電気製品やゲーム、トレカなどを量販店で購入している者も少なくなく、転売対策としてはそれほど有効ではないのかもしれない。
マイニンテンドーストアでの当選確率は、Switch2単体で3割程度、マリオカートとのセットで5割程度とみられており、しばらくの間は欲しい人に行き渡らない可能性が高い。あまり応募条件を厳しくしすぎても購入者の反感を買うことから、販売店も条件の設定には苦慮しているのではないだろうか。
任天堂の古川俊太郎社長は「需要を満たせるだけの製品を用意する」と明言している。通販サイトに早くも高額転売品が出現しているが、抽選に外れてしまった人はむやみに転売品に手を出さず、古川社長の言葉を信じて待ったほうがいいだろう。
(ケン高田)