【森保J】北朝鮮戦“テレビ中継ナシ”2019年に韓国もふっかけられて蹴った「とんでもない放映権料」

 サッカーW杯2次予選で13年ぶりに平壌で行うことが決まったアウェーの北朝鮮では、テレビ中継がないことが確実になった。

 3月14日に会見した日本サッカー協会(JFA)・山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)が「アウェーの北朝鮮戦におけるテレビ放送は難しい状況と聞いている」と言及した。いったいなぜなのか。

「2 次予選のテレビ放映権料は全額、ホームチームのサッカー協会(FA)の収入になる。その点で北朝鮮は国連から経済制裁を受けており、今回の平壌での日本戦の放送が行われれば、それ相応の日本円が北朝鮮のFAに流れてしまうからです」(夕刊紙記者)

 気になるのはその金額だが、

「2019年平壌で行われた22年W杯予選(北朝鮮対韓国)では、北朝鮮側は韓国側に150万ドル(約2.2億円)というとんでもない高額な放映権料を要求しました。相場の3倍以上の金額です。当然、韓国側は却下しました」(同)

 その結果、北朝鮮FAは無観客試合と中継ナシを決定。試合後、この試合を収録したDVDを韓国に送っており、今回もそんな流れになる可能性が高い。もちろん、19年の時はファンサポーターや韓国側を含めた海外プレスも、平壌への入国は一人も許されず、無観客試合になったが会場のVIP席に国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティーノ会長だけの姿がある状況だった。

「JFAは中国にある北朝鮮のFAの支社としか交渉はできません。今週中にも北京へ行って交渉するとは言ってはいますが、女子の五輪予選に続いて、とにかく北朝鮮に翻弄されっ放しですよ」(サッカー担当記者)

 試合以外でもとにかくストレスが溜まるアウェーとなる。

(小田龍司)

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