伊東純也のPSG戦大活躍を見れば代表復帰は当然!それでも一筋縄ではいかない事情

 日本サッカー協会(JFA)は、3月14日にW杯アジア2次予選・北朝鮮戦(21日=国立、26日=平壌)に向けたメンバー発表を行う。注目は性加害疑惑により、準強制性交などの疑いで刑事告訴されている伊東純也の招集だ。森保一監督はJFAがアジア杯で伊東の離脱を決めてから「一切連絡をとっていない」と明言している。

 その伊東は、フランス1部リーグ第25節(10日)、強豪パリ・サンジェルマン(PSG)戦に先発出場。動きにキレがあり、前半7分の先制点の際には起点となり、後半14分には右CKを担当して決定機を演出。同21分には巧みなサイドチェンジを展開した。試合は2-2のドローだったが、後半38分まで出場した伊東が貢献する形で首位独走中のPSGから勝ち点1をゲットした。こうなると“伊東代表復帰論”が沸騰する流れになるが、そう簡単ではない。

「JFAの主要スポンサーは今回の伊東のスキャンダルについて激怒しており、それは今も変わりない。伊東も相手に逆告訴していますが、問題が起きた夜、“伊東が外出しなかったらありえなかった話”と主張するスポンサーもいます」(サッカー担当記者)

 5年総額で約500億円という大金を払っているスポンサーからすれば当然の主張か。JFA関係者はこう嘆く。

「日本代表にとっては初めてと言っていいスキャンダルだと思います。今のところ、右から左に伊東を招集できるような環境ではない」

 それでも森保ジャパンのチーム事情は三笘薫の長期離脱を筆頭として海外組に負傷者が続出している。森保監督は「その時点のベストメンバーを招集するのが日本代表の基本」としており、PSG戦で活躍した伊東は実力だけでいけばその資格は十分あるのだが。

(小田龍司)

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