「ドラマのストーリーわかってる?」「武田鉄矢は同じ人に101回プロポーズしたわけではないからね」などとツッコミの声が寄せられたのは、3月8日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)。この日、「NEWS わかるまで解説」のコーナーでは、「頭ポンポン」など99件がセクハラ認定された岐阜県岐南町の小島英雄町長の件をきっかけに、「セクハラの線引き」についてトークを繰り広げた。
スタジオでは、日本ハラスメントリスク管理協会の金井絵里代表理事を解説員に招いて、さまざまなケースを紹介。女性の部下に「髪切った?」と聞く行為や、特定の女性の部下だけ下の名前で呼ぶ行為が「セクハラ」にあたるかどうか、さまざまな条件を想定して解説した。
そんな中、最後に取り上げたのが職場の先輩が後輩の女性に「好きです。付き合ってください」と告白したケース。進行役の倉田大誠アナは、「じつはこの先輩、後輩に対して2度目のアタックです」と条件を付け加えた。
これはセクハラに該当するのか。お笑いタレントのカズレーザーら出演者4人がそろって「セクハラ」の札を出し、番組MCの谷原章介は「恋もできないの?この世は」と反応していたが、専門家の金井氏は「告白ハラスメント」とのジャッジをくだし、「そもそも好意がないから断っているのに、明確にお断りしているのに告白を何度もしてくるとか、顔を知らないのに一方的に告白をされたとか、パートナーがいるのに告白をしてきて…」といった事例を挙げ、「告白ハラスメント」「告ハラ」と認定した。
谷原が「これがハラスメントってなっちゃうと、恋もできないね」と語ると倉田アナは、「101回目のプロポーズなんてとんでもないことになる」とコメント。谷原も「100回告白して、告白ハラスメントになりますよ」と語っていたが…。
「倉田アナが話していた『101回目のプロポーズ』は1991年にフジの月9枠で放送され、最終回では視聴率36.7%をマークした大ヒットドラマ。武田鉄矢扮する冴えない中年サラリーマンが、浅野温子演じるチェリストに猛アタックをしかけていくストーリーで、そのタイトルとイメージから武田が浅野に101回求婚すると思われがちですが、実際は違います。99回お見合いで失敗した武田が100回目のお見合いで浅野に出会うところから物語が始まるのです。そのため、ドラマを知る視聴者からは『101回も告白していないのに…』『ドラマの内容がわかってない』と訂正を求める声が飛び交ったわけです」
ドラマ「101回目のプロポーズ」が放送された当時、倉田アナはまだ9歳。ドラマの内容が頭に入っていなくても仕方ないかもしれない。
(石川ともこ)