5月25日、千葉県木更津市で、会社の飲み会後に同僚の男性を殴り、殴られた男性はその後、死亡。これにより殴った側の27歳の男が傷害の疑いで逮捕されるという事件が起こった。
この報道を受けネット上では《やっぱり会社の飲み会は怖い》との声が多く上がっているのだが、こうした“会社の飲み会”でのトラブルは、けっこう多い。
例えば、某建設会社に務めるAさん(30代)の話。その日はAさんとその上司(50代)、新入社員の3人で居酒屋に入ったのだが、上司の説教に新入社員が突然キレたのだという。
「はじめは、入社3カ月の新人君がミスをしてしまい、それを慰めるために上司と3人で飲みに行ったはずでした。でも、飲み始めてから30分も経たないうちに上司の説教が始まってしまったんです。2時間ほど飲んだでしょうか、まだその説教は続いており、ついに普段は大人しそうに見える新人君が酒の勢いを借りてブチ切れ。『しつけぇんだよ!』と、上司の頭を壁にガンガン打ちつけたんです。上司は抵抗しきれずピューピュー額から血を吹き出して救急車に運ばれるし、新人君はキレたまま帰ってしまうし。その件は、3人の間で何となく会社の人に言わないことになっていますが、もう二度とそのメンバーで飲むことはないでしょうね」
アパレル関連会社で広報を務めるというBさん(20代)は、女性ならではの悩みを話してくれた。
「会社の人、特に年上の男性と飲むときに困るのが下ネタです。どうして男性は飲むと必ず下ネタを話したくなるのでしょうか。この前の懇親会と称した飲み会では、会話に加わらずツマラナイ女だと思われるのもイヤなので適当に話を合わせていると、40代の先輩が調子に乗って『欲求不満なら付き合ってあげるよ』なんて誘ってきたんです。最初は冗談だと思っていましたが、目が本気…。気分が悪くなって途中で帰りました」
記者が取材したところ、他にも「上司の自慢話が長くて困る」や、「同僚からの愚痴がキツい」「年上の女性社員からセクハラされた」など、多くの会社飲みでの被害が報告された。ビールが美味しい季節になるが、飲ます側、飲まされる側双方、冒頭のような大事を避けるためにも、酒量だけは気を付けた方がいいだろう。
(小林洋三)