佐竹秋田県知事「自衛隊投入が後手後手」批判で蒸し返された「豪雨災害中にゴルフ」大失態

 秋田県の佐竹敬久知事が1月9日、能登半島地震における政府の自衛隊の派遣の対応について言及し、「最初1000人、2000人、今では6000人」と段階的に増やしていることを指摘。「まずは最初から1万人。われわれ東日本大震災を経験した者として、非常に歯がゆい状況だ」「少し後手後手だ」と政府の対応の遅さを批判した。

 佐竹知事の発言を受け、立憲民主党の原口一博議員は自身のXを更新。「『後手後手』という批判は正論」とした上で、「石川県知事は、元国会議員。災害時における法律の定め、災害救助法を知らないはずはない。岸田首相も当たり前だが現職の国会議員。知っていて、ここまで後手後手となる理由がわからない」と、石川県知事や岸田首相を痛烈に批判した。

 一見、もっとものように聞こえる佐竹知事の指摘だが、実は能登半島の大動脈はほぼ1本の国道だけで、被害状況も分からないまま、自衛隊を一度に大量派遣することは現実的には不可能と言っていい。実際、SNS上では佐竹知事に呆れる声も少なくないようで、「秋田知事、余計なことを言わんでくれ。県民として恥ずかしい」という地元民が続出している。

 地元紙記者が語る。

「秋田県民が呆れるのにはワケがあります。佐竹知事は2017年7月に秋田県で発生した記録的な豪雨の際に、友人らと宮城県でゴルフをプレー。佐竹知事の携帯電話には県庁から豪雨の被害状況を知らせる連絡が頻繁に入っていましたが、メールを確認せずに会食し酒を飲んでいました。豪雨被害の深刻さに気がついたのは夕方でしたが、すでに酒を飲んでいたため翌日に戻ることにしたものの、豪雨被害による通行止めの渋滞に巻き込まれ、県庁に到着したのは関係機関との連絡会議終了後の午後1時過ぎ。“後手後手”なのはむしろ自分の方だったというわけです」

 佐竹知事は当時、知事室で「一汗かいたもんですから、グイッとやっちゃって」などと1杯飲む仕草を繰り返して見せた。緊急時にのんきにゴルフに向かい、悪びれる様子を見せなかった佐竹知事の姿は、今でも多くの人の記憶に残っているのではないだろうか。

 佐竹知事の発言は、連合秋田の新春賀詞交換会でのあいさつの際に飛び出したが、どうやら完全に「余計な一言」だったようだ。昨年11月には、四国の料理について「貧乏くさい」と発言して謝罪に追い込まれたこともあった。ヤブを突かなければ、過去の失態を蒸し返されることはなかったかもしれない。

(ケン高田)

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