「裏技、もうないっちゅうねん!」大晦日「伊東家の食卓」復活で試されるテレビ局の手腕

 日本テレビ開局70年特別番組「笑って年越し!THE笑晦日」が12月31日午後4時15分から放送されることが決定。翌1月1日午前2時まで約10時間にわたって放送される中で、「伊東家の食卓」が一夜限りで復活する。

「伊東家の食卓」は1997年10月に放送スタート。伊東四朗や五月みどり、布施博、RIKACO、三宅健、山口美沙らが家族という設定でレギュラー出演。当初は視聴者から送られてきた家族間の出来事を話題にトークを展開していたが、98年4月にリニューアル後、日常生活で役立つ「裏ワザ」紹介をメインとする番組となり人気が爆発した。

 レギュラー放送は2007年3月に終了したが、今もネット上には番組で紹介された裏ワザがアップされている。たとえば、購入した食器に付いている剥がれにくいシールを簡単に剥がすには、まずシールを水で濡らす。次に食器に水を入れ、電子レンジで30秒温める。電子レンジの熱が水で濡れた粘着剤を加熱して柔らかくすることで、剥がれやすくなるという。

 出演者の1人、布施は21年2月配信の「週刊女性PRIME」で、目からウロコが落ちたという伝説の裏ワザを語った。風呂上がりにバスタオルを腰に巻くとき、普通に巻いた後、上部の数センチを外側に折り返すとずり落ちない、という裏ワザ。「これは未だに使ってますね」と重宝しているようだ。

 同じくレギュラーを務めた三宅も、23年1月放送の「ぽかぽか」(フジテレビ系)で、生活の一部となっている裏ワザを告白。三宅が明かしたのは、歯磨き粉やケチャップ、マヨネーズなどの残りが少なくなったときの対処法。フタを閉めて、フタと逆側の端を持って振ると、遠心力で残っている中身がフタのほうに集まるという。

「レギュラー放送終了後、2度ほど特番で復活しましたが、懸念されるのは新作ネタです。同番組で裏ワザ以外のコーナーに出演していたトミーズ雅は、バラエティ番組で『伊東家の食卓』が終了した理由について、『裏ワザ、ないっちゅうねん、もう』とネタ不足であったことを告白しています。しかも今やネット社会となり、ちょっと検索すれば、ありとあらゆる裏ワザが紹介されています。ネタ集めをどうするか、制作スタッフの手腕が問われます」(テレビ誌ライター)

 笑って年を越せるか? ネタ集めに全てがかかっている。

(石田英明)

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