香取慎吾が地上波に出演できたのは「国連」のおかげだった!?

 元SMAPの香取慎吾が、8月28日放送の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)に生出演することが、27日放送の同番組にて明かされた。ジャニーズ事務所を退所した17年9月以降、香取が地上波の情報番組に生出演するのは今回が初めてとなる。

 その香取は現在、同じく元SMAPのメンバーだった稲垣吾郎や草なぎ剛と共に“新しい地図”として活動。未だに高い知名度を誇るものの、地上波の番組にはほとんど出演できていない状態だ。世間ではジャニーズの圧力説が噂されるほか、テレビ局が勝手にジャニーズに対して忖度しているとの見方もある。その状況でなぜ香取は「スッキリ」に出演できたのか。スポーツライターが指摘する。

「香取は今回、国際パラリンピック委員会の特別親善大使という立場で出演。1年後に迫った東京パラリンピックの魅力を伝えました。『スッキリ』の公式ツイッターでも“特別親善大使”という肩書を強調。これが出演映画やライブの告知なら生出演はできないのでしょうが、パラリンピックの広報活動としてならば、テレビ局としてもジャニーズに忖度するわけにいかないのは当然でしょう」

 ただジャニーズも決してパラリンピックに無関係ではない。嵐はNHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送のスペシャルナビゲーターに就任しており、NHKの試合中継への出演が確実視されている。また風間俊介とV6・三宅健は昨年、やはりNHKで平昌パラリンピックの特集番組に出演。三宅は手話をマスターしており、来年の東京パラリンピックでも同様に活躍する可能性は高い。

 そういう環境であれば、テレビ局側がパラリンピックに関しても“新しい地図”を敬遠しそうなものだが、実際にはそれはありえないというのだ。スポーツライターが続ける。

「いくらジャニーズ事務所の影響力が強いといっても、それは日本国内での話。国際パラリンピック委員会という、各国政府に対しても発言力をもつ世界的な組織から見れば、ジャニーズへの忖度などどうでもいい話です。しかも東京五輪・パラリンピックでは史上初めて、国連との間でSDGs(持続可能な開発目標)の推進協力に関する基本合意書を交わしており、会期中には国連がメディア・ゾーンを設ける予定。テレビ局などの各メディアはパラリンピックに関わることで、国連とも関わることになります。そういった状況の中、特別親善大使を務める香取をジャニーズの都合で番組から排除するなど、絶対にあってはならないこと。いくらジャニーズとはいえ、国連の前には無力も同然でしょう」

 この調子では、東京五輪・パラリンピックの生中継に、香取らの“新しい地図”が出演しまくる可能性もありそうだ。

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